サイエンスカフェ動画
東北大学のサイエンスカフェ
「サイエンスってむずかしい」、「質問したいことがあるけれども誰に聞いたらよいかわからない」……サイエンスカフェとは、そう思っている人たちと科学者が、コーヒーカップを片手にサイエンスについて気軽に話し合い、サイエンスの楽しさと東北大学の社会貢献の姿を知ってもらう場です。主にせんだいメディアテーク1階のオープンスクエアを会場に、毎月1回のペースで開催します。予約なしに、無料で、誰でもその場で自由に参加できるスタイルです。仕事や学校が終わってから参加できるように、平日の18:00~19:45に開催します。市民の方、中高生、大学生、企業の方、メディアの方の参加をお待ちしています。
最初の30分は、取り上げた話題に関する最新の研究成果を講演者が分かりやすく紹介します。次の30分は、テーブルごとの議論の時間とし、それぞれのテーブルに東北大学の教員・学生が参加し歓談します。最後の45分は、全体的な質疑応答の時間とし、ラウンドテーブルでの歓談で出た質問に講演者が答えます。サイエンスカフェの活動は1998年にイギリスで始まり、ヨーロッパ・アメリカで急速に普及しつつあります。日本の大学では東北大学が先駆けて活動を始めました。これまでの講演会にはない新しいサイエンスコミュニケーションをお楽しみください。
これからの科学技術コミュニケーション
情報化・グローバル化の中で、新素材、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、IT技術、クリーンエネルギー、地球環境問題、地震予知、宇宙・惑星探査、先端医療、脳の科学などに関するサイエンスの研究成果が私たちのくらしと密接な関係をもつようになってきました。また、教育、経済、福祉、情報、メディア、国際関係などに関する社会科学分野のサイエンスの進歩も社会に大きなインパクトを与えつつあります。こうした状況の中で、研究者と市民の関係は従来の送り手・受け手の関係から、双方向のコミュニケーションが求められる時代になってきました。このような新しい科学技術コミュニケーションの要求に応えるために、1998年にイギリスで始まり、現在欧米で急速に普及しつつある「サイエンスカフェ」を、国内9大学では初めて本格的に、国立大学法人となった東北大学の新しい社会貢献の一環として仙台で開催します。
サイエンスカフェとは
サイエンスカフェは、従来の研究会や講演会とは異なり次の特徴をもっています。
- 独創的な科学技術を生み出す研究者の発想や科学技術の社会への貢献など、サイエンスをいろいろな角度から眺めて議論します。
- 議論が活発になるように、また研究者と市民の交流が深まるように、比較的小規模でかつ対面的なコミュニケーションの場を演出します。
- 大学という閉空間から飛び出し、市民にとって身近な場所で開催することによって、サイエンスを文化として楽しみます。
- 現在まさに研究が進行中の最先端の科学技術に関する話題について、その研究を進めている当人が話すことによって、研究段階で市民の反応を知り、これからの社会が必要とする科学技術に対するイマジネーションを高めます。今回の企画ではさらに、これまでの欧米のサイエンスカフェにはない特徴として、大学生、中高生などの若い世代に、知的感動と未来の社会の担い手にふさわしい科学技術に対する知識を与える場となるように企画します。
「東北大学サイエンスカフェ」ワーキンググループ
サイエンスカフェを企画・運営するために、新しいネットワーク型組織「東北大学サイエンスカフェ」ワーキンググループを立ち上げました。ワーキンググループのメンバーは、東北大学の文系・理系の各研究科から推薦されたメンバーと、この企画への賛意を表明された高校、県・市教育委員会、科学館、メディア、IT企業から推薦されたメンバーからなります。
ケーブルテレビで放送
サイエンスカフェを録画・編集し、ケーブルテレビのネットワーク(宮城ケーブルテレビ、宮城ネットワーク、仙台CATV、気仙沼ケーブルテレビ)で放送します。
取り上げる話題
- 理学(地震予知、地球環境問題、宇宙・惑星、物質・材料、生物、数学)
- 工学(ナノテク、新素材、半導体、新エネルギー、環境工学、防災工学)
- 医療・生命科学(移植医療、遺伝子医療、脳科学、介護、生命の起源・進化)
- 社会科学(情報化社会、福祉、ジェンダー、メディア、環境経済学、都市経済学)
サイエンスカフェ学生ボランティア「S-Café Sugars」
「S-Café Sugars」は、サイエンスカフェをサポートする学生ボランティアの集まりです。「S-Café Sugars」には「サイエンスカフェになくてはならないもの」の意味が込められています。- 「東北大学サイエンスカフェ」ワーキンググループの指導の下に、東北大学サイエンスカフェの準備・宣伝・受付・誘導・会場設営等を行っています。
- 学生だけで企画・運営する「サイエンスカフェ・mini」を主催しています。
- 科学技術を一般市民に分かりやすく説明する技術(科学技術コミュニケーターとしての素養)が磨けます。
- 講義や実験・実習では得られない知識やイベント開催手法が学べます。
- 既存のゼミ系サークルでは飽き足りない人、高校生や市民に科学の面白さを伝えたい人、科学技術ジャーナリズムに興味がある人、広報活動に興味がある人、参加大歓迎です。
- 本学の学生であれば、文系/理系、学部学生/大学院生を問いません。
- 任期は1年ですが、学生である限り継続できます。
「S-Café Sugars」のメンバーになりたい方は、東北大学サイエンスカフェ・コーディネーター 東北大学サイバーサイエンスセンター 教授 吉澤 誠 (よしざわ まこと)yoshizawa*isc.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)に連絡をください。
サイエンスカフェの開催スケジュールについては、講演情報 をご参照ください。