一般に植物は動かないものと思われており,なかなかに「地味」な印象です.しかし,食虫植物が虫を捕らえる捕虫運動には原始的な「記憶」現象が見られ,マメ科植物は,あたかも「眠る」かのように,約24時間周期のリズムで葉を開閉する就眠運動を行うなど,動物のようなダイナミックな生態を見せるものもあります.これらの現象をコントロールする不思議な分子,「生理活性物質」に焦点を当てて,植物の不思議についてお話しします.

開催日 : 2007年8月25日(土)16:00~17:30
会場 : 片平さくらホール
上田教授は、生物現象を制御する分子の研究が専門で、ダーウィン以来の謎である、オジギソウやハエトリソウなどの「動く植物」についての化学的研究で多くの成果を挙げています。これらの成果により、2000年には新進気鋭の研究者に贈られる日本化学会進歩賞を、2003年には東京テクノフォーラム21・ゴールドメダル賞(読売新聞社)を受賞しています。