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「移動ネットワーク」の監視・管理のための基盤技術 NEMO-MIB の世界初の開発と国際標準化に成功

東北大学電気通信研究所の白鳥則郎教授らのグループは、総務省SCOPEプロジェクトの支 援を受け、(株)サイバー・ソリューションズ(仙台市)との共同研究で、次世代ユビキタ スネットワークにおいて新しく登場する「移動ネットワーク」の監視・管理のための心臓 部となる基盤技術「NEMO MIB (Network Mobility Management Information Base)」を世 界に先駆けて開発した。さらに2009年4月14日にインターネットの国際標準化組織(IETF) の認定を受け、同技術を国際標準規格とすることに成功した。

現在のネットワークは固定的に構成されている。一方今後、新幹線、車、バス内などに 構成されるネットワークのように、ネットワーク自身が移動する「移動ネットワーク」を 対象とした新しいネットワーク管理技術の開発が強く期待されている。今回開発したNEMO MIBは、次世代ユビキタスネットワークにおいて新しく登場する移動ネットワークを遠隔 から常時監視可能とする世界初の技術である。移動ネットワークが世界中のどのような ネットワークに接続していても、その状況を瞬時に分析・診断できるので、今後ネット ワーク事業者が、安定かつ効率的に運用・保守するために不可欠な基盤技術として期待さ れる。またネットワーク利用者は、新幹線やバスなどで移動中でも、オフィスや自宅と同 様に、変更なく継続的にネットワークを利用することが可能となる。

プレスリリース本文(PDF)

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