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スピントロニクス材料開発シミュレーション法の確立 -室温強磁性半導体の実現に向けて-

今回、東北大学金属材料研究所の大江純一郎研究員、前川禎通教授らの研究グループは、東京大学大学院工学系研究科の中村和磨助教、有田亮太郎准教授の研究グループと共同で、磁性半導体に対する新しいコンピュータシミュレーション法を開発しましたのでお知らせします。 この方法を用いることにより、現実的な物質中の磁気的性質を、電子間相互作用を含めて正確に解析することが可能になりました。

今回開発された方法は、磁性半導体の理論的解析に新しい展開を与えています。これまで強磁性半導体は低温でしか作成できませんでしたが、この方法を用いて、高温でも強磁性を示す磁性半導体の物質設計がなされ、スピントロニクスデバイス(*1)の実現に多大な貢献をするものと期待されます。

本研究成果は日本物理学会が発行する英文誌「Journal of the Physical Society of Japan」の注目記事として選ばれました(2009年8月号)。

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