本文へ
ここから本文です

省エネ型プラズマ支援の小型ガソリンエンジン共同試作(流体科学研究所)

東北大学流体科学研究所の西山秀哉教授、高奈秀匡講師らのグループは、㈱ホンダ技術研究所と共同で、誘電体バリア放電によりオゾン濃度を高めた吸気で燃焼を効率化する小型エンジンを試作した。

数十ワットの電力で作動する約2000ppmの高濃度オゾンジェット装置を2輪車吸気管に取り付け、吸気の一部を高活性化することにより、特に低負荷・低回転時に燃費が改善することを検証した。また、空気活性化装置は、エンジン低回転時のみに作動するようにし、印加電圧が高すぎると吸気管等で着火する危険性があるため、低電圧・高周波数でオゾンを発生させるようにした。さらに、数値シミュレーションと実験との統合解析により、省電力で高濃度のオゾンを発生させるための、電極材料や形状、電極間ギャップ、電圧、周波数、吸気量も最適化した。

この技術は、アイドリングや低速走行時に有効で、乗用自動車や発動発電機などのエンジンにも応用できる可能性がある。

(日刊工業新聞2009年9月10日掲載)

[問合せ先] 東北大学流体科学研究所 知能流システム部門 電磁知能流体研究分野 教授 西山 秀哉
TEL:022-217-5260 E-mail:nishiyama*ifs.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

このページの先頭へ