2011年 | プレスリリース
新材料トポロジカル絶縁体の電子スピンの直接観測に成功 -次世代の省エネルギーデバイス開発に向けて大きな進展-
東北大学原子分子材料科学高等研究機構の相馬清吾助教と高橋 隆教授、大阪大学産業科学研究所の安藤陽一教授らの研究グループは、次世代のスピントロニクスデバイスを担う画期的な新材料として注目されている「トポロジカル絶絶縁体」の電子スピン(最小の磁石)の状態を、世界最高の分解能を持つ超高分解能スピン分解光電子分光装置により直接観測することで、デバイス応用に重要となる電子スピンの動作機構の解明に成功しました。今回の成果により、次世代の省エネ素子として注目されるスピントロニクスデバイスの開発や、電子スピンを使った量子コンピューターの研究が大きく進展するものと期待されます。
本研究成果は、米国物理学会誌 Physical Review Lettersに受理され、オンライン版で近日中に公開されます。
<問い合わせ先>
<研究に関すること>
相馬 清吾 助教
東北大学 原子分子材料科学高等研究機構
Tel:022-795-6477
E-mail:s.souma*arpes.phys.tohoku.ac.jp
高橋 隆 教授
東北大学 原子分子材料科学高等研究機構(大学院理学研究科兼任)
Tel:022-795-6417
E-mail:t.takahashi*arpes.phys.tohoku.ac.jp
安藤 陽一 教授
大阪大学 産業科学研究所 教授
Tel:06-6879-8440
E-mail:y_ando*sanken.osaka-u.ac.jp
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石井 哲也(イシイ テツヤ)
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