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『金属樹枝状結晶』の重要科学技術史資料(未来技術遺産)への登録

東北大学金属材料研究所(所長:新家光雄)の本多記念館資料展示室所蔵の「金属チタン樹枝状結晶」が、平成23年9月27日(火)に、国立科学博物館の重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されます。「金属チタン樹枝状結晶」とは、昭和34年(1959年)竹内栄教授らが気相還元法により作製した金属チタン樹枝状結晶であり、この方法を用いると、非常に純度の高い金属チタンを直接取り出すことができます。

金属は、高純度化の追求により、例えば、錆びない鉄などのように、それまで知られていなかった画期的な性質を示すことがあります。このチタン高純度化技術の利用により、誰も知ることができなかった“真のチタンの特性”が明らかになる可能性があります。

50年前に開発された本技術は、その契機として非常に重要なものと考えられます。

また、この樹枝状結晶は別添資料をご覧頂ければ分かりますとおり、樹氷のように積層しており非常に繊細なものです。平成23年3月11日の東日本大震災でこの結晶の存続も危惧されましたが、ほぼ原型をとどめたまま無事に震災を乗り越え、今回の登録に至りました。

詳細(プレスリリース本文)

[問い合わせ先]
東北大学金属材料研究所 生体材料学研究部門
准教授 仲井 正昭
Tel: 022-215-2728
E-mail: nakai*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換える)

東北大学金属材料研究所 庶務係
Tel: 022-215-2181
E-mail: imr-som*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換える)

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