本文へ
ここから本文です

新世代の原子炉ニュートリノ実験からの最初の結果(近距離原子炉ニュートリノ振動の兆候の発見)

 ダブルショー日本グループ1)が参加し、フランスで行っている原子炉ニュートリノ実験ダブルショーが最初の結果を発表しました。ダブルショー実験は、フランスのショー(Chooz)原子力発電所から発生するニュートリノを捕らえ、新しいニュートリノ振動を探索し、q 13(シータいちさん)と呼ばれるニュートリノ混合角を測定する実験です。今回その最初の成果が韓国ソウルで開かれている国際会議(低エネルギーニュートリノ物理会議)に於いて、グループリーダーであるHerve de Kerret 博士により発表されました。この発表の内容説明のための記者会見を行います。今回の成果は、世界で最初に、原子炉から1km と近距離で原子炉ニュートリノ振動の兆候を捕らえたものです。この振動は小さいため、これまでの実験では検出することができませんでした。ダブルショー実験ではニュートリノ検出器の性能を改良し、この振動によるニュートリノ欠損の兆候を捕らえることに世界で初めて成功しました。この結果は、2011 年6 月に発表されたT2K 実験結果と矛盾せず、両データを合わせることにより、q 13が0 でないことが高い確度で確認できました。この学術的意味は非常に大きく、今後のニュートリノ研究の可能性を大きく広げました。なお、この研究は文部科学省科研費補助金によって資金援助を受けています。

 

 

 詳細(プレスリリース本文)PDF

 

 

(お問い合わせ先)

東北大学大学ニュートリノ科学研究センター

准教授 末包 文彦(すえかね ふみひこ)

電話022-795-3930

E-mail:suekane*awa.tohoku.ac.jp(*を@に置き換える)

 

東北大学大学院理学研究科・理学部

教育研究支援部 広報室陶山 香奈子 (すやま かなこ)

電話022-795-6708

Email : suyama*mail.sci.tohoku.ac.jp(*を@に置き換える)

このページの先頭へ