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「緑内障患者の自動車運転の研究」眼科学分野の国松志保助教の研究成果がAAO・APAO 2012JOINT MEETINGのHighlightとして紹介されました

 11月11日、シカゴで開催されたJoint Meeting of the American Academy of Ophthalmology and Asia-Pacific Academy of Ophthalmology において、東北大学大学院医学系研究科 眼科学分野の国松志保助教の研究成果がBest posterとなり、学会Highlightとして紹介されました。

 社会の高齢化にともなって、高齢のドライバーの安全性についての懸念が高まっています。この研究では、緑内障患者36人と、ほぼ同年齢の正常な視界を持つ人36人に、それぞれドライビング・シュミレーターで運転してもらい、突然、脇道から子供や車両が飛び出してくる設定で、それぞれが事故を起こす割合を調べたものです。この実験によって、視野欠損のある緑内障患者は、正常な視界を持つ人に比べて、およそ2倍の確率で事故を起こすことが分かりました。また、中心下方10度内の視野が自動車事故に関与している可能性が示唆されました。

 発表者である国松志保助教は、「緑内障患者のために安全運転のガイドラインを作り、危険なドライバーが、実際に事故を起こす前に自発的に運転をやめるよ う、より厳重な警告システムを設定したい。」と語っています。

 

[発表タイトル]

Investigation of the Relationship Between Car Accidents Caused by Glaucoma Drivers and Their Visual Field Loss

 

[関連するリンク]

眼科学分野

AAO Chicago 2012

 

[問い合わせ先]

東北大学大学院医学系研究科・医学部 広報室
TEL: 022-717-7891
E-mail : pr-office*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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