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東日本大震災後の鳴子火山地域の沈降を実地測量で確認

 平成25年8月19日~25日にかけて行われた東北大学理学部地球惑星物質科学科3年生の夏季フィールドセミナー(通称:進級論文、野外地質調査実習を主とする)において、東北大学東北アジア研究センターの後藤章夫助教が指導した学生4人(杉山賢一、塚本雄也、藤田和果奈、渡辺慶太郎)のグループが、平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震後の地殻変動を実地に解明するため、宮城県北西部の大崎市池月~鳴子間の国道47号線沿いの約10 kmの区間の水準測量を実施した。地震の2年前の平成21年に実施された国土地理院の測量結果と比較したところ、地震による地殻変動は日本海側(西)から太平洋側(東)に向かって沈降量が大きくなるとされる東北地方全体のGPS測量の結果に反し、測線上では西側ほど沈降量が大きいという全く逆の結果が出た。同様の結果は地震の5ヶ月後の平成23年8月に5人の学生(小林諒平,高畑明拓,原永実,松岡萌,渡邉虹水)が行った測量でも得られている。

 今回の測量によって、この測線上では西側ほど沈降していることが確実になり、さらに,この沈降が地震の2年半後の現在も進行していることが明らかになった。

 

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(理学部地球惑星物質科学科)教授 
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