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国史跡清戸迫横穴の3次元計測を行いました

 学術資源研究公開センター総合学術博物館では、福島県双葉町の国史跡清戸迫(きよとさく)横穴の3次元計測を、双葉町の協力を得て、2月9・10日に行いました。センターに交付された、平成28年度総長裁量経費を用いた事業です。

 清戸迫横穴は、7世紀に築造された彩色壁画のある横穴墓で、国史跡に指定されています。東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故による帰還困難区域に所在しており、従来のような一般公開は不可能なうえ、維持・管理にあたって万全な体制をとることが難しい状態にあります。詳細な3次元データを確保し、新たな研究材料とするとともに、将来の万一の事態に備えることは、貴重な文化財の保全と継承のために重要です。また3次元バーチャル展示方法などを利用して公開・活用することは、原子力災害によって困難な状況に置かれた当地域にとって、とりわけ重要な意味を持ちます。

 今回の計測事業は、新聞各紙で報道されました。特に朝日新聞では、全国版一面に掲載されるとともに英語でのウェブ配信もなされ、社会的な関心が高いことを示すものです。

計測作業の様子

問い合わせ先

総合学術博物館事務室
電話:022-795-6767

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