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PET検査用のCe:GAGGシンチレーター結晶を4インチ径で製造する技術を確立 ―PETの性能向上により、小さながんの早期発見を実現―

NEDOの「戦略的基盤技術高度化支援事業」で得た成果を元に、(株)C&Aと東北大学は、がん検査などに使われる陽電子放射断層撮影装置(PET)用のセンサー素子であるセリウム添加ガドリニウムアルミニウムガリウムガーネット(Ce:GAGG)シンチレーター結晶を、直径4インチ(101.6mm)、長さ150mm、ひび割れなし(クラックフリー)で製造する技術を確立しました。

Ce:GAGGは、従来のPET用シンチレーター結晶材料と比べて2倍程度の発光量を持つため、PET用シンチレーター結晶の高発光量化・高感度化によるPETの特性向上が見込めますが、蛍光寿命が長くPETには適していませんでした。今回、最適な共添加剤とその最適濃度を見いだし、高い発光量を保ちつつ蛍光寿命を短くすることで、高速時間応答を実現し、PETにも適用できるようになりました。

本技術の活用により、PET検査で小さながんでも早期に発見でき、がん患者の医療費の削減とQOL(生活の質)向上に寄与することが期待されます。

図 直径4インチのCe:GAGGシンチレーター結晶

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問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学未来科学技術共同研究センター
鎌田 圭
TEL:022-215-2214
E-mail:yl-sec*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学金属材料研究所 情報企画室広報班
冨松美沙
Tel:022-215-2144
E-mail:pro-adm*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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