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総長 井上 明久
この「井上プラン2007」は、2007年3月に、人類社会の発展への貢献という揺るぎない姿勢をもって、「世界リーディング・ユニバーシティ」への道程として私の任期中に取り組もうとしている重点的な課題について、教育、研究、社会貢献、キャンパス環境、組織・経営という5つの柱ごとにそのアクションプランをとりまとめたものです。
その公表から2年。この間のプランへの取組により本学は着実に進化を果しています。一例を挙げると、教育面においては、海外インターンシップ制度の積極的導入を含めて、東北大学独自の新たな教養教育カリキュラムの構築とそのための実施体制の整備が進んでいます。
研究面においては、卓越した知識と創造的総合知を備えた、21世紀の学術をリードする研究者を育成する「国際高等研究教育機構」を創設しました。世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラムとして国際高等原子分子材料研究拠点構想が採択され、「原子分子材料科学高等研究機構」を発足させました。グローバルCOEプログラムにも2007年度の5件に加え、2008年度に7件が採択されました。
さらに、APRU、T.I.M.E.への加盟等を通じた国際的プレゼンスの向上、産学連携事業等を通じた新実業の創出の先導、世界に開かれた国際水準キャンパスの整備、国際競争力を支える人事システムの構築、東北大学基金の創設など、オリジナリティに溢れた取組を進めています。このような取組は、本学ならではのことと誇りを感じており、本学の教職員、学生、そして同窓生が相互に切磋琢磨をして一体となってその力を発揮していることの表れと自負しています。
人類社会の様々な課題に挑戦する「世界リーディング・ユニバーシティ」になるという目標は、一朝一夕に実現できるものではありません。大学を取り巻く環境が絶えず激しく変化する中で躍進していくには、プランを不断に点検し、新たな視点を盛り込んで更なる飛躍へ結びつけていかなければなりません。このプランの実現に向けた過程では、大学内外の意見をいただくことも重要です。
そこで、大学を取り巻く環境の変化や大学内外からのご指摘をしっかり受け止めてこれからの進むべき道程を環境に適合したものに改訂し、2009年度アクションプランとして進化させます。
“2009年” ― 大学を取り巻く環境の変化とスピードがますます加速する時代の中で、社会から知の拠点として人類社会への貢献を委託されている私たちは、堅忍不抜な努力と真摯な研鑽によって絶えず新たな研究・教育を創造し、今まで以上にスピーディに行動・変革を起こす必要があります。
私たち東北大学は、教職員、学生、同窓生はもとより、地域社会、国際社会など多くの皆様との関わりの中で活動を行っています。これからの東北大学が果たすべき使命及び活動を皆様にご理解いただくとともに、多くの方々と共に果敢に挑戦を続けていくことにより、社会から信頼、尊敬、そして愛情を受けられる大学として人類社会の発展に貢献できるものと私は信じます。「井上プラン2007」を発表したときに表明した東北大学が10年内に総合評価で「世界トップ30位以内」に入る「世界リーディング・ユニバーシティ」を目指していく決意をあらためて確認し、「井上プラン2007 ― 東北大学アクションプラン2009年度改訂版」をここに公表いたします。
2009年3月
東北大学総長 井上 明久