Interview-P.05
東北大学が目指す新しい方向
法人化した東北大学が目指すべき方向をどのように考えられていますか?
多少は戦略性が求められると思いますが、ボトムアップ的な研究教育活動を行うことが基本で、研究は各先生が自由に行えるべきです。ある程度成果が上がりだしたら、各先生の自由ということではなく、そこには大学法人としての研究推進、研究連携、知的財産戦略を駆使してさらにビッグプロジェクト、産業界への橋渡しを大学挙げて行う戦略的な取り組みの構築が必要と思います。基礎からあるレベルまで上がってきた時には戦略性に切り替えるといった、仕組みを構築すれば、東北大学の法人化は飛躍的発展をとげるチャンスになると思います。
これまでの実績もありますが、基盤はやはり人材だと思います。価値ある基礎成果を挙げられる多くの人材を確保するためには、優れたアウトプットがあって、それに魅力を感じて優秀な人材が集まってくるという成功体験に裏打ちされた良いサイクルを創らないといけないと思います。法人化は競争的環境の中で、自主自立性を尊重し、特徴ある戦略性を打ち出して発展していく絶好のチャンスだと思います。
私自身が金研所長として戦略性を問われていますが、我々が熟慮し行動しなければならないことは精一杯頑張りますが、先のことをあまり心配するよりは、役割の範囲内で長期的戦略をたてて地道に頑張っていくしかないと思っています。その結果は必ず後からついて来るということです。
最後に受験生、学生、社会人へのメッセージをお願いします。
東北大学は長い伝統と大きな教育研究実績をもっており、学生、受験生が頑張りさえすれば十分に志や夢を叶えさせてもらえる良い大学です。世界で誰もやっていないことを自由にやらせてくれる環境、寛容さが備わっています。ただし、自分自身で自発的に磨くことに努めなければならないと思います。
社会に出てもまた社会人ドクターなどとして受け入れて勉強させてくれる大学ですから、その特長を充分に活用して自己啓蒙をして欲しい。自分自身の内面の充実に努めて欲しいですね。何も良いポジションを目指せという意味ではなく、東北大学は自分の人生を豊かにさせてくれ、夢を喚起し、叶えさせてくれるところだと思います。

今回は、たくさんの興味深いお話をありがとうございました。
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