本学鳥人間サークルWindnautsが、7月22日、琵琶湖で行われた第30回鳥人間コンテスト人力プロペラ機ディスタンス部門で優勝した。
Windnautsが鳥人間コンテストで優勝したのは初めて。
距離は28628.43メートルを記録した。今大会で琵琶湖を折り返すことができたのはWindnautsだけで、日大や東工大といった強豪を大きく引き離して優勝した。
当日の天候はよい状態ではなかった。強風はなかったものの、強さに変化のある風が吹いていた。
特に離陸地点から同心円状2〜3キロメートル地点の風はひどく荒れており、その地点で着水する機体が後を絶たなかった。
結局この空域から抜け出せたのは、日本大とWindnautsだけ。日本大もその後5キロメートル程度で着水。これも風が原因だろうと考えられている。
人力飛行機は風に極端に弱い。2003年大会で大会新記録が更新されているが、2002年までの記録を大きく塗り替える新記録だった。
機体の技術的な進歩が極めてすぐれていたわけではない。ではなぜこのような結果が生まれたのか。2002年以前と2003年で大きく異なっている点は風だった。
Windnautsは以前から風で苦い思い出がある。
2005年大会では離陸地点のひどい風で飛行距離は140メートル。
2004年大会でも134メートルとふるわなかった。(2004年大会は強風のため中断、大会が成立していない。)
3大会連続で優れた記録が出ないと、機体審査が厳しくなり、次回大会出場が危ぶまれる。
そのためWindnautsは風対策に精力を傾けた。
具体的には3点ある。まずは機体の形状。根元からなめらかに上にむかってそっているWindnauts独特の形状。
これが船底のV字型のような効果、波の振動をおさえる効果のように、風であおられたときに水平にもどす役割がある。
次に水平尾翼と垂直尾翼の工夫。尾翼は飛行機の舵にあたる部分で、ここで飛行進路を操舵する。
一般的に尾翼は大きければ大きいほど安定性が増すとされている。
最後は操縦。自動的に修復する形状を持っているとはいえ必ずしも修正できるわけではない。
風状況にあわせてパイロット適切な操縦で元にもどさなければいけない。
今回Windnautsはこの3点を徹底的に練習した。
エルゴメーター(体力をつけるためのマシン)で練習を積み重ねた結果、操縦者は体脂肪率が5パーセントに達するほど鍛えられた。
結果、他チームを圧倒する安定性を引き出し、優勝を勝ち取ることができた。