第3回学生生活実態調査結果について

 このたび、平成12年1月に第3回の調査を実施、昨年12月に調査報告書が作成され、厚生補導の参考とするための学内資料として関係教職員及び各部局に配布しました。
調査対象は前回とは異なり学部学生30%、大学院生は修士課程50%、博士課程100%を学部・研究科学生数に比例して無作為に抽出し、郵送又は窓口での手渡しにより実施しました。回収率は学部学生908名(28%)、大学院生修士課程585名(38%)、博士課程541名(29%)でした。
 多忙中のところ協力いただいた学生諸君に対して御礼を申し上げる次第です。
 調査の基本的な内容等は前回に準拠しておりますが、調査項目については、学部学生と大学院生を別にして、独自の課題を加える等工夫しております。
 第1回の際は、『広報』を通じて、調査結果の概要を学内に周知しましたが、第2回からは『学生協だより』により教職員及び学生の皆様にお知らせすることになっておりましたので、ここに調査結果の概略を紹介します。
 なお、報告書は各部局の厚生補導担当や図書館等にも備えておりますので、調査結果の全体を知りたい方は、そこで閲覧して下さい。

 


調 査 項 目

 

1 学部学生編

第1章 家庭状況について

1 族の所在地
2   族数
3   計支持者
  (1 )  支持者
  (2 )  職業
  (3 )  勤務先規模
  (4 )  雇用形態
  (5 )  年収

第2章 住居について

1 住居の種別
2   部屋の広さ
3   住居の紹介者
4   住居の満足度
5   学生寮の入寮
6   入寮希望の主な理由
7   入寮希望しない主な理由

第3章 通学について

1 通学方法
2   通学時間

第4章 食事について

1 朝食の摂取度
2   朝食を食べない理由
3   食事の摂取場所
4   学内食堂の利用状況
5   学内食堂に対する感想
6   学内食堂の悪い理由
7   学内食堂へ改善を希望する理由

第5章 収入・支出について

1 1ヶ月の支出
2   1ヶ月の収入
3   収支面から生活状況

第6章 アルバイトについて

1 アルバイトの有無
2   アルバイトの種類
3   アルバイト収入の使い道

第7章 授業料免除・奨学金について

1 授業料免除制度の周知度
2   授業料免除制度への希望
3   日本育英会奨学金を受給しない理由
4   日本育英会への希望

第8章 課外活動について

1 サークルへの加入状況
2   サークルへ加入した動機
3   サークルへ加入しない理由
4   サークル活動の必要性
5   サークル活動の感
6   サークル活動で得たもの
7   サークル活動と学業との関係
8   サークル活動に費やす時間
9   課外活動施設への希望

第9章 健康について

1 健康状態
2   起床時刻
3   就寝時刻
4   病気やケガの状況
5   学生相談所の利用度
6   悩みや不安の内容
7   悩みの相談相手
8   自殺について
9   性体験について
10   性感染症の予防
11   アルコールの摂取状況
12   一気飲みの経験
13   喫煙の有無

第10章 大学生活全般について

1 一番充実しているとき
2   大学生活の満足度
3   教官との接触
4   教官に期待すること
5   パソコンの保有
6   図書館の利用目的
7   図書館の利用時間
8   図書館に対する満足度
9   図書館に対する改善希望
10   海外留学への希望
11   学生交流協定に基づく留学生制度の周知
12   留学の目的
13   留学するための準備
14   留学の障害
15   国際交流への関心
16   交流したい外国人
17   国際交流の形
18   国際交流の経験
19   ボランティア活動の経験
20   ボランティア活動の内容
21   大学祭への関心
22   大学祭の意義
23   休日の過ごし方
24   セクハラ相談窓口の周知度
25   セクハラを受けた経験
26   セクハラを受けた相手
27   セクハラへの対応
28   セクハラの影響
29   セクハラにあたる言動の経験

第11章 卒業後の進路及び就職について

1 卒業後の進路
2   就職支援への希望
3   職業の選択
4   就職に当たって重視すること

 

2 大学院生編

 

第1章 家庭状況について

1 族の所在地
2   族数
3   計を共にしている配偶者・子供
4   計支持者
  (1 ) 支持者
  (2 ) 職業
  (3 ) 勤務先規模
  (4 ) 雇用形態
  (5 ) 年収

第2章 住居について

1 住居の種別
2   部屋の広さ
3   住居の紹介者
4   住居の満足度
5   学生寮の入寮
6   入寮希望の主な理由
7   入寮希望しない主な理由

第3章 通学について

1 通学方法
2   通学時間

第4章 食事について

1 朝食の摂取度
2   朝食を食べない理由
3   食事の摂取場所
4   学内食堂の利用状況
5   学内食堂に対する感想
6   学内食堂の悪い理由
7   学内食堂へ改善を希望する理由

第5章 収入・支出について

1 1ヶ月の支出
2   1ヶ月の収入
3   収支面から生活状況

第6章 アルバイトについて

1 アルバイトの有無
2   アルバイトの種類
3   アルバイト収入の使い道

第7章 健康について

1 健康状態
2   起床時刻
3   就寝時刻
4   病気やケガ
5   学生相談所の利用度
6   悩みや不安の内容
7   悩みの相談相手
8   自殺について
9   性体験について
10   性感染症の予防
11   アルコールの摂取状況
12   一気飲みの経験
13   喫煙の有無

第8章 大学生活全般について

1 一番充実しているとき
2   大学生活の満足度
3   教官との接触
4   教官に期待すること
5   パソコンの保有
6   図書館の利用目的
7   図書館の利用時間
8   図書館に対する満足度
9   図書館に対する改善希望
10   海外留学への希望
11   海外留学希望地域
12   学生交流協定に基づく留学生制度の周知度
13   留学の目的
14   留学するための準備
15   留学の障害
16   国際交流への関心
17   交流したい外国人
18   国際交流の形
19   国際交流の経験
20   ボランティア活動の経験
21   ボランティア活動の内容
22   大学祭への関心
23   大学祭の意義
24   休日の過ごし方
25   オープンキャンパスへの協力
26   修士・博士論文の研究場所
27   実験以外の研究活動の場所
28   気分転換の場所
29   研究活動の時間
30   大学に登校する日数
31   他大学の大学院生との交流の場所
32   先輩、後輩への満足度
33   留学生との対話
34   セクハラ相談窓口の周知度
35   セクハラを受けた経験
36   セクハラを受けた相手
37   セクハラへの対応
38   セクハラの影響
39   セクハラにあたる言動の経験

第9章 研究活動について

1 修士・博士論文の研究テーマ
2   研究の形態
3   指導教官に対する満足度
4   指導教官以外の相談相手
5   博士課程の研究期間
6   研究活動経費
7   研究助成金及び奨学金
8   援助経費の必要金額
9   TAやRAの採用
10   TRやRAへの応募
11   TAの仕事の負担
12   RAの仕事の負担

第10章 入学動機・進路・就職希望について

1 卒業した大学
2   希望した理由
3   第何志望
4   修了後の進路希望
5   博士後期課程へ進学しない理由
6   就職支援への希望
7   修了後の職業の選択
8   大学教員への応募
9   就職に当たって重視すること
10   就職希望地
11   進路の見通し

 

3 その他

自由記述の具体例
(大学に対する今後の期待、要望等)

 


1. 学 部 学 生

第1章 家庭状況について

 家庭状況については、家族の所在地、家族数、家計支持者について尋ねました。
 家計支持者は、父母が圧倒的に多い。

家計支持者

 

第2章 住居について

 住居については、住居の種別、部屋の広さ、住居の紹介者、住居の満足度等7項目について尋ねました。住居の種別は、73.2%と過半数以上が「アパート・学生ハイツ・マンション」に住んでいて、現在の住居には概ね満足しているようです。

住居の種別

住居の満足度

  快適である やや満足している 普通 やや不満である 不満である 無 回 答 合計
自宅 83 27 26 16 10 1 163
50.90% 16.60% 16.00% 9.80% 6.10% 0.60%  
アパート・学生ハイツ・マンション 217 214 120 88 26 0 665
32.60% 32.20% 18.00% 13.20% 3.90% 0.00%  
東北大学学生寮 9 8 8 8 0 0 33
27.30% 24.20% 24.20% 24.20% 0.00% 0.00%  
東北大学以外の学生寮 4 2 2 2 0 0 10
40.00% 20.00% 20.00% 20.00% 0.00% 0.00%  
下宿・間借り 3 7 6 4 1 0 21
14.30% 33.30% 28.60% 19.00% 4.80% 0.00%  
借家(1戸建て) 0 3 0 0 0 0 3
0.00% 100.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%  
親戚・知人宅 4 1 0 1 0 0 6
66.70% 16.70% 0.00% 16.70% 0.00% 0.00%  
その他 0 1 0 0 0 0 1
0.00% 100.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%  
無回答 0 0 0 0 0 6 6
0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 100.00%  
合計 320 263 162 119 37 7 908
35.20% 29.00% 17.80% 13.10% 4.10% 0.80%  

 

第3章 通学について

 通学については、通学方法、通学時間について尋ねました。
 通学方法は約67%が自転車、バイクで通学しています。男子は女子に比べてバイク通学が上回り、自転車通学は、女子が上回っている。

通学方法 (複数回答)

 

第4章 食事について

 食事については、朝食の摂取度、朝食を食べない理由、食事の摂取場所、学内食堂の利用状況等8項目について尋ねました。
 学生の食生活のうち、しばしば問題点とされているのは、朝食の摂取度である。今回の調査でも「ほとんど食べない」という学生が、男子で21.5%、女子で4.1%を占めており、自宅通学生に比べて自宅外通学生が上回っている。特に、その理由として、全体で、42.8%が「時間がない」ためとしている。この点に関連して第9章で調査した睡眠行動をみると、就寝時間が午前1時以降と答えた学生が過半数を超えており、日常の生活行動が大きく夜型に偏っている実態が示された。このような生活習慣は、長期的には心身の健康や学業・研究活動に対して悪影響を及ぼすことが予想される。生活習慣の是正には、学生自身の自覚を深めることが何よりも重要であり、大学としても啓蒙活動を強化する必要がある。
 食事の摂取場所について学内食堂を利用している学生は、昼食で79.1%、夕食で18.3%いる。これは、本学の学生の食生活に学内食堂が極めて大きな役割を担っていることを示している。しかし、学内食堂の現状に対して、13.2%が「悪い・非常に悪い」と感じており、31.9%が「混雑している」を問題点として挙げており、また、28.4%が「混雑を解消して欲しい」、23.1%が「メニューを増やして欲しい」、22.8%が「値段を安くして欲しい」等、改善を希望している。特に、川内や青葉山キャンパスでは他に利用可能な施設が極めて少ない現状を踏まえ、学内食堂の拡充は早急に検討を要する問題と考えられる。

朝食の摂取度

  男子 女子 合計
自宅通学 自宅通学以外 男子合計 自宅通学 自宅通学以外 女子合計
毎朝食べている 82 214 296 44 123 167 463
9.00% 23.60% 32.60% 4.80% 13.50% 18.40% 51.00%
週2~3回欠食 18 138 156 5 48 53 209
2.00% 15.20% 17.20% 0.60% 5.30% 5.80% 23.00%
ほとんど食べない 12 183 195 1 36 37 232
1.30% 20.20% 21.50% 0.10% 4.00% 4.10% 25.60%
無回答 0 3 3 1 0 1 4
0.00% 0.30% 0.30% 0.10% 0.00% 0.10% 0.40%
合計 112 538 650 51 207 258 908
12.30% 59.30% 71.60% 5.60% 22.80% 28.40%  

朝食を食べない理由

食事の摂取場所

  自宅 アパート・マンション等(自炊) 下宿(食事付き) 学生寮 学内食堂 学内の売店(喫茶含む) 学外の食堂(喫茶含む) 弁当持参 食べない その他 無回答 合計
朝食 410 255 23 26 27 4 2 136 8 17 0 908
  45.20% 28.10% 2.50% 2.90% 3.00% 0.40% 0.20% 15.00% 0.90% 1.90% 0.00%  
昼食 25 18 1 4 718 60 17 33 12 12 8 908
  2.80% 2.00% 0.10% 0.40% 79.10% 6.60% 1.90% 3.60% 1.30% 1.30% 0.90%  
夕食 355 232 27 27 166 2 53 5 3 31 7 908
  39.10% 25.60% 3.00% 3.00% 18.30% 0.20% 5.80% 0.60% 0.30% 3.40% 0.80%  

学内食堂に対する感想 学内食堂の悪い理由
学内食堂ヘ改善を希望する理由  (複数回答)

 

第5章 収入・支出について

 収入・支出については、1ヶ月の支出や収入、収支面からの生活状況について尋ねました。
 多くの学生が住居費を除いた項目で30,000円以下に支出を抑えて生活をしている。
 「仕送り・小遣い」、「アルバイト・雑収入」、「奨学金」の順で収入を得ている。また、金額別では、「仕送り・小遣い」で100,000円以上、「奨学金」で40,001から50,000円、「アルバイト・雑収入」で20,000円以下に、一番多くの回答があった。
 生活状況では、「余裕がある」「やや余裕がある」と答えた学生は、「やや苦しい」「苦しい」と答えた学生よりも約20%上回っている。

1ヶ月の支出について

  20,000円以下 20,001~30,000円 30,001~40,000円 40,001~50,000円 50,001~60,000円 60,001~70,000円 70,001~80,000円 80,001~90,000円 90,001~100,000円 100,000円以上 無回答 合計
衣料費 720 25 14 6 1 1 1 0 2 0 138 908
  79.30% 2.80% 1.50% 0.70% 0.10% 0.10% 0.10% 0.00% 0.20% 0.00% 15.20%  
食費 347 326 154 48 4 1 0 0 0 0 28 908
  38.20% 35.90% 17.00% 5.30% 0.40% 0.10% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 3.10%  
住居費 45 27 138 240 191 62 7 2 2 1 193 908
  5.00% 3.00% 15.20% 26.40% 21.00% 6.80% 0.80% 0.20% 0.20% 0.10% 21.30%  
勉学費 781 16 2 1 1 0 0 0 0 0 107 908
  86.00% 1.80% 0.20% 0.10% 0.10% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 11.80%  
教養・娯楽費 747 74 22 13 4 1 0 0 1 0 46 908
  82.30% 8.10% 2.40% 1.40% 0.40% 0.10% 0.00% 0.00% 0.10% 0.00% 5.10%  
通学費 449 1 0 4 0 2 0 1 0 0 451 908
  49.40% 0.10% 0.00% 0.40% 0.00% 0.20% 0.00% 0.10% 0.00% 0.00% 49.70%  
雑費 666 114 42 18 3 3 0 0 2 0 60 908
  73.30% 12.60% 4.60% 2.00% 0.30% 0.30% 0.00% 0.00% 0.20% 0.00% 6.60%  
合計 3,755 583 372 330 204 70 8 3 7 1 1,023 6,356
  59.10% 9.20% 5.90% 5.20% 3.20% 1.10% 0.10% 0.00% 0.10% 0.00% 16.10%  

 

1ヶ月の収入

  20,000円以下 20,001~30,000円 30,001~40,000円 40,001~50,000円 50,001~60,000円 60,001~70,000円 70,001~80,000円 80,001~90,000円 90,001~100,000円 100,000円以上 無回答 合計
仕送り・小遣い 100 29 31 43 31 31 42 21 147 357 76 908
  11.00% 3.20% 3.40% 4.70% 3.40% 3.40% 4.60% 2.30% 16.20% 39.30% 8.40%  
奨学金 5 13 22 180 1 5 8 1 3 4 666 908
  0.60% 1.40% 2.40% 19.80% 0.10% 0.60% 0.90% 0.10% 0.30% 0.40% 73.30%  
アルバイト・雑収入 218 116 71 80 29 28 15 5 15 11 320 908
  24.00% 12.80% 7.80% 8.80% 3.20% 3.10% 1.70% 0.60% 1.70% 1.20% 35.20%  
合計 323 158 124 303 61 64 65 27 165 372 1,062 2,724
  11.90% 5.80% 4.60% 11.10% 2.20% 2.30% 2.40% 1.00% 6.10% 13.70% 39.00%  

 

収支面からの生活状況

第6章 アルバイトについて

 アルバイトについては、アルバイトの有無、種類、アルバイト収入の使い道について尋ねました。
 アルバイトを「現在している」が、全体でも56.9%いる。男女別では、男子が53.6%に対し、女子が65.5%で多少上回っている。また、「したことがある」を加えると、全体では89.6%が経験している。
 職種については、全体では「販売・サービス」、「家庭教師」が最も多かった。男女別では、「販売・サービス」、「家庭教師」とも女子が多く、そのほかの職種では、殆ど差異はない。
 アルバイト料の主な使い道は、「娯楽・レジャー費」が最も多く、次いで「衣食住の費用」となっており、最近は「授業料」、「勉学費」等のためにアルバイトする学生は少ない。

アルバイトの有無

アルバイトの種類 (複数回答)

アルバイト収入の使い道

第7章 授業料免除・奨学金について

 授業料免除・奨学金については、授業料免除制度の周知度、授業料免除制度への希望、日本育英会奨学金を受給しない理由、日本育英会への希望について尋ねました。
 授業料免除制度は、大多数は「知っている」と答えているが、「知らなかった」と答えた学生も12.3%いた。
 日本育英会奨学金を受給しない理由は、「必要としない」、「申請条件に該当しないと思った」と多くの学生が答えている。なお、少数意見ではあるが、2.1%が「応募時期を知らなかった」と答えており、学生に対する周知方法等を検討する必要があると思われる。

 

授業料免除制度の周知度
日本育英会奨学金を受給しない理由

 

第8章 課外活動について

 課外活動については、サークルへの加入状況、加入した動機、加入しない理由等9項目について尋ねました。
 大多数の学生は、「加入している」か「以前加入していた」ことがあり、加入の主な動機は、「大学生活を楽しみたい」、「友達を得たい」を、一方、加入しない理由として、「拘束されたくない」、「自分に適したサークルがない」、「時間がない」等を挙げている。また、活動で得たものとして、「友達、交わり、連帯ができた」と多くが答えている。

 

サークルへの加入状況
サークルへ加入した動機(複数回答)

 

サークルへ加入しない動機
サークル活動で得たもの(複数回答)

 

第9章 健康について

 健康については、健康状態、起床時刻、就寝時刻、病気やケガの状況等13項目について尋ねました。
 健康状態が「どちらかといえば悪い」あるいは「不調」と10.3%が答えている。病気やケガのうち、交通事故によるものは調査対象の回答者に限っても62名を数えており、大学全体の実数はこれらの数倍に達する可能性がある。また、捻挫・骨折なども114名と多く、これらの実態については、さらに詳細な調査が必要と考えられる。一方、ノイローゼとの回答も26名あり、メンタルヘルスが今後の学生の健康管理上重大な問題点である。
 近年、学生相談所の利用者が急増しているが、今回の調査でも男子で21.4%、女子で16.7%が利用した経験があると答えている。相談内容としては、将来の進路、学業、性格や能力等が多い。悩みや不安の相談相手としては、同性・異性の友人が60.7%と最も高く、次いで親が22.7%であり、教師は0.4%と低く、さらに「相談相手がいない」と答えた学生は、6%であった。「自殺について考えたことがない」と答えた学生は、71.7%にとどまり、1.1%は実際に「自殺を試みたことがある」と回答している。悩みや不安について「相談相手がいない」という状況は、学生生活の中で極めて深刻な問題であり、これらの学生の孤立化を避けるための各種の対策、特に青年期のメンタルヘルスに関する教育やカウンセリング体制のさらなる充実が必要と考えられる。

健康状態

病気やケガの状況(1年間) (複数回答)

  かぜ 交通事故による障害 捻挫、骨折 火傷 その他の外傷 胃腸障害 肝疾患 腎疾患 喘息 結核 貧血 歯科疾患 痔疾患 ノイローゼ その他 無回答 合計
男子 533 43 89 47 109 44 0 1 24 1 11 124 19 23 89 90 1,247
42.70% 3.40% 7.20% 3.80% 8.70% 3.50% 0.00% 0.10% 1.90% 0.10% 0.90% 9.90% 1.60% 1.90% 7.10% 7.20%  
女子 224 19 25 18 37 20 1 1 5 0 23 63 3 3 40 15 497
45.10% 3.80% 5.00% 3.60% 7.40% 4.00% 0.20% 0.20% 1.00% 0.00% 4.70% 12.70% 0.60% 0.60% 8.00% 3.00%  
合計 757 62 114 65 146 64 1 2 29 1 34 187 22 26 129 105 1,744
43.40% 3.60% 6.50% 3.70% 8.40% 3.70% 0.10% 0.10% 1.70% 0.10% 1.90% 10.70% 1.30% 1.50% 7.40% 6.00%  

 

学生相談所の利用度

悩みや不安の内容 (複数回答)

  学業 将来の進路 友人関係 教官との関係 恋愛問題 家族の問題 健康上の問題 自分の性格や能力 研究室のこと サークルのこと アルバイトのこと 経済的問題 居住環境問題 悩みや困っていることはない その他 無回答 合計
男子 212 354 29 9 117 15 29 138 31 27 40 63 7 53 20 3 1,147
18.50% 30.90% 2.50% 0.80% 10.20% 1.30% 2.50% 12.00% 2.70% 2.40% 3.50% 5.50% 0.60% 4.60% 1.70% 0.30%  
女子 67 162 16 1 37 14 11 54 12 9 18 19 8 15 8 2 453
14.80% 33.80% 3.50% 0.20% 8.30% 3.10% 2.40% 11.90% 2.60% 2.00% 4.00% 4.20% 1.80% 3.30% 1.80% 0.40%  
合計 279 516 45 10 154 29 40 192 43 36 58 82 15 68 28 5 1,600
17.40% 32.30% 2.80% 0.60% 9.60% 1.80% 2.50% 12.00% 2.70% 2.30% 3.60% 5.10% 0.90% 4.30% 1.80% 0.30%  

 

悩みの相談相手 (複数回答)

  父親 母親 親戚 兄弟姉妹 同性の友人 異性の友人 教師 相談する人はいない その他 無回答 合計
男子 79 163 6 45 446 183 4 84 46 7 1,063
7.40% 15.30% 0.60% 4.20% 42.00% 17.20% 0.40% 7.90% 4.30% 0.70%  
女子 12 95 0 36 200 105 2 8 16 1 475
2.50% 20.00% 0.00% 7.60% 42.10% 22.10% 0.40% 1.70% 3.40% 0.20%  
合計 91 258 6 81 646 288 6 92 62 8 1,538
5.90% 16.80% 0.40% 5.30% 42.00% 18.70% 0.40% 6.00% 4.00% 0.50%  

 

自殺について

第10章 大学生活全般について

 大学生活全般については、一番充実しているとき、満足度、教官に関する事項、図書館に関する事項、海外留学に関する事項、セクハラに関する事項等29項目について尋ねました。
 一番充実しているときは、「スポーツや趣味に打ち込んでいるとき」と「友人や仲間といるとき」と過半数が答えています。また、満足度については、46.2%が「満足している」、20.9%が「不満である」、32.8%が「どちらともいえない」と答えている。
 セクハラに関する調査では、男女とも、過半数が全学或いは学部の相談窓口を知っていると答え、一定の認知を得ている。ただし、両方とも知らないが、男子では46.3%、女子で38.0%に上り、特に学部窓口の認知度が低いことから、学部窓口の一層のPRにつとめるべきであろう。男子学生で2.6%、女子で15.6%が入学後に大学関係者からセクハラを受けた経験を有しており、相手方の性に注目すると、男女とも男性からという回答が最も多い。セクハラを受けた相手として、男女とも、サークル関係者からの被害を多く訴えている。続いて、同級生、研究室の学生からの被害が多く、日常的に接する学生間でのセクハラが大多数を占めている。一方、教官・事務官からという訴えも比較的多く、教職員を対象とした研修や啓蒙活動の重要性が示唆されている。セクハラへの対応としては、男女とも「我慢した」という回答が最も多い。これは、前述のようにセクハラの相手が、身近な学生であったり、教職員であることから、その後の人間関係を配慮して我慢せざるを得なかった面があると思われる。一方、警察や弁護士などの大学外部に相談したという回答も2件あり、深刻なケースも含まれている。なお、セクハラによる影響としては、男女とも「特に影響はなかった」という回答が最も多いが、「精神的に不安」、「学校に行くのが嫌になった」、「人間関係が悪くなった」など様々な好ましくない影響が出ている。

 

一番充実しているとき
大学生活の満足度

セクハラ相談窓口の周知度

  全学相談窓口も自分の所属学部の窓口も両方知っていた 全学窓口は知っていたが、学部窓口は知らなかった 学部窓口は知っていたが、全学窓口は知らなかった 両方とも知らなかった 無回答 合計
男子 110 213 24 301 2 650
16.90% 32.80% 3.70% 46.30% 0.30%  
女子 46 96 18 98 0 258
17.80% 37.20% 7.00% 38.00% 0.00%  
合計 156 309 42 399 2 908
17.20% 34.00% 4.60% 43.90% 0.20%  

セクハラを受けた経験

  異性から受けたことがある 同性から受けたことがある 異性からも同性からも受けたことがある 全くない 無回答 合計
男子 5 10 2 631 2 650
0.80% 1.50% 0.30% 97.10% 0.30%  
女子 36 1 3 218 0 258
14.00% 0.40% 1.20% 84.50% 0.00%  
合計 41 11 5 849 2 908
4.50% 1.20% 0.60% 93.50% 0.20%  

セクハラを受けた相手 (複数回答)

  教官 事務官 研究室内の先輩 研究室内の同級生や後輩 サークル内の先輩 サークル内の同級生や後輩 同級生 その他 合計
男子 5 2 2 1 3 5 3 4 25
20.00% 8.00% 8.00% 4.00% 12.00% 20.00% 12.00% 16.00%  
女子 7 2 6 2 21 5 14 6 63
11.10% 3.20% 9.50% 3.20% 33.30% 7.90% 22.20% 9.50%  
合計 12 4 8 3 24 10 17 10 88
13.60% 4.50% 9.10% 3.40% 27.30% 11.40% 19.30% 11.40%  

セクハラへの対応 (複数回答)

  相手に抗議したり拒否した できれば相手に抗議したり拒否したかったが我慢した 家族に相談した 友人、先輩に相談した 教官に相談した 学内の相談窓口に相談した(全学窓口や学部の窓口など) 警察や弁護士など外部の相談窓口に相談した その他 無回答 合計
男子 6 8 2 2 0 0 1 3 0 22
27.30% 36.40% 9.10% 9.10% 0.00% 0.00% 4.50% 13.60% 0.00%  
女子 16 21 0 10 0 0 1 2 1 51
31.40% 41.20% 0.00% 19.60% 0.00% 0.00% 2.00% 3.90% 2.00%  
合計 22 29 2 12 0 0 2 5 1 73
30.10% 39.70% 2.70% 16.40% 0.00% 0.00% 2.80% 6.80% 1.40%  

セクハラの影響 (複数回答)

  進路の決定、成績の判定などで不利な扱いを受けた サークルや研究室での人間関係が悪くなった 大学に行くのが嫌になった 勉強(研究)に支障が出た 憂うつ感・不安感・無気力感など精神的に不安になった 不眠や食欲不振など体調を崩した とくに影響はなかった その他 無回答 合計
男子 2 1 4 2 7 1 7 1 0 25
8.00% 4.00% 16.00% 8.00% 28.00% 4.00% 28.00% 4.00% 0.00%  
女子 0 3 5 1 8 0 25 4 2 48
0.00% 6.30% 10.40% 2.10% 16.70% 0.00% 52.10% 8.30% 4.20%  
合計 2 4 9 3 15 1 32 5 2 73
2.70% 5.50% 12.30% 4.10% 20.60% 1.40% 43.80% 6.90% 2.70%  

 

第11章 卒業後の進路及び就職について

 卒業後の進路及び就職については、卒業後の進路、就職支援への希望、職業の選択、就職に当たって重視することについて尋ねました。
 進路については、全体では「進学」が44.4%で「就職」の35.7%を上回っており、大学院重点化による進学の増加と経済不況が背景にあると思われる。男女別では男子は同じ傾向にあるが、女子は進学より就職の方が多い。就職支援に希望することは、「就職情報室及び相談窓口の設置」、「各種ガイダンスの実施」、「教官による指導助言」と多くが回答している。職業の選択としては、経済不況も影響してか全体で「公務員等官公庁志望」が多く、男女別でも同じ傾向にある。また、就職に当たって重視するのは、「専門性(職種)」、「安定性」と多くが回答している。

卒業後の進路

  進学 就職 未定 無回答 合計
男子 319 201 129 1 650
49.10% 30.90% 19.80% 0.20%  
女子 84 123 50 1 258
32.60% 47.70% 19.40% 0.40%  
合計 403 324 179 2 908
44.40% 35.70% 19.70% 0.20%  

就職支援への希望(複数回答)

  就職情報室等の設置 パソコン等による求人情報の提供 各学部・研究科における就職相談窓口の充実 教官による助言及び指導 「就職相談室」等全学的な就職相談窓口の設置 総合的なガイダンスの実施 就職対象別等のガイダンスの実施 面接や履歴書及びメールエントリー等についての技術的なガイダンスの実施 就職適性検査等の実施 企業説明会 「就職の手引き」等就職の進め方についての資料配布 その他 無回答 合計
男子 296 137 268 242 64 132 98 114 73 148 119 20 30 1,741
17.00% 7.90% 15.40% 13.90% 3.70% 7.60% 5.60% 6.50% 4.20% 8.50% 6.80% 1.20% 1.70%  
女子 133 36 131 85 33 40 47 58 24 51 56 3 9 706
18.80% 5.10% 18.60% 12.00% 4.70% 5.70% 6.70% 8.20% 3.40% 7.20% 7.90% 0.40% 1.30%  
合計 429 173 399 327 97 172 145 172 97 199 175 23 39 2,447
17.50% 7.10% 16.30% 13.40% 4.00% 7.00% 5.90% 7.00% 4.00% 8.10% 7.20% 0.90% 1.60%  

職業の選択 (複数回答)

  大学の教育・研究職 教育職(大学を除く) 官公庁の研究職 公務員(行政職・専門職) 企業等の技術・専門職 専門職(医師、弁護士、公認会計士等) マスコミ関係(新聞記者、放送記者、アナウンサー等) 一般事務 一般営業職 無回答 合計
男子 137 55 155 216 290 133 49 40 40 10 1,125
12.20% 4.90% 13.80% 19.20% 25.80% 11.80% 4.30% 3.60% 3.60% 0.90%  
女子 30 29 35 100 86 68 23 46 14 6 437
6.90% 6.60% 8.00% 22.90% 19.70% 15.60% 5.30% 10.50% 3.20% 1.40%  
合計 167 84 190 316 376 201 72 86 54 16 1,562
10.70% 5.40% 12.20% 20.20% 24.10% 12.90% 4.60% 5.50% 3.50% 1.00%  

就職に当たって重視すること

  収入 専門性(職種) 業種 勤務地 安定性 将来性 社会的意義・使命 自由時間・休暇 福利厚生施設 その他 無回答 合計
男子 61 158 77 14 103 74 89 34 0 36 4 650
9.40% 24.30% 11.90% 2.20% 15.80% 11.40% 13.70% 5.20% 0.00% 5.50% 0.60%  
女子 11 77 37 9 44 27 26 13 2 9 3 258
4.30% 29.80% 14.20% 3.50% 17.10% 10.50% 10.10% 5.00% 0.80% 3.5.% 1.20%  
合計 72 235 114 23 147 101 115 47 2 45 7 908
7.90% 25.90% 12.60% 2.50% 16.20% 11.10% 12.70% 5.20% 0.20% 4.90% 0.80%  

 


2. 大 学 院 生

第1章 家庭状況について

 家庭状況については、学部学生に対する調査項目以外に、生計を共にしている配偶者・子供について尋ねました。
 配偶者・子供についての調査では、10.9%が配偶者及び子供ありと回答している。
 家計支持者は、学部学生と同様父母が圧倒的に多い。

 

生計を共にしている配偶者・子供
家計支持者

 

第2章 住居について

 住居については、学部学生と同じ項目で尋ねました。
 この項目においても、75.6%と過半数以上が「アパート・学生ハイツ・マンション」に住んでおり、現在の住居には概ね満足しているようです。

住居の種別

住居の満足度

  快適である やや満足している 普通 やや不満である 不満である 無回答 合計
自宅 80 31 36 8 7 4 166
48.20% 18.70% 21.70% 4.80% 4.20% 2.40%  
アパート・学生ハイツ・マンション 317 233 180 89 32 1 852
37.20% 27.30% 21.10% 10.40% 3.80% 0.10%  
東北大学学生寮 13 11 9 7 4 0 44
29.50% 25.00% 20.50% 15.90% 9.10% 0.00%  
東北大学以外の学生寮 4 1 2 2 0 0 9
44.40% 11.10% 22.20% 22.20% 0.00% 0.00%  
下宿・間借り 7 7 2 3 0 0 19
36.80% 36.80% 10.50% 15.80% 0.00% 0.00%  
借家(1戸建て) 6 5 0 2 2 0 15
40.00% 33.30% 0.00% 13.30% 13.30% 0.00%  
親戚・知人宅 0 0 0 0 0 0 0
0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%  
その他 4 4 4 3 0 1 16
25.00% 25.00% 25.00% 18.80% 0.00% 6.30%  
無回答 0 1 0 0 0 5 6
0.00% 16.70% 0.00% 0.00% 0.00% 83.30%  
合計 431 293 233 114 45 11 1,127
38.20% 26.00% 20.70% 10.10% 4.00% 1.00%  

 

第3章 通学について

 通学については、学部学生と同じ項目で尋ねました。
 通学方法は自家用車が多く、学部学生に比べても約25%上回っている。

通学方法 (複数回答)

 

第4章 食事について

 食事については、学部学生と同じ項目で尋ねました。
 それぞれの項目においては、占める割合に多少の違いはあるが、自宅通学以外の大学院生で朝食を殆ど食べない割合が高い。

朝食の摂取度

  男子 女子 合計
自宅通学 自宅通学以外 男子合計 自宅通学 自宅通学以外 女子合計
毎朝食べている 74 263 337 75 35 110 447
6.60% 23.30% 29.90% 6.70% 3.10% 9.80% 39.70%
週2~3回欠食 21 181 202 43 11 54 256
1.90% 16.10% 17.90% 3.80% 0.90% 4.80% 22.70%
ほとんど食べない 17 359 376 36 7 43 419
1.50% 31.90% 33.40% 3.20% 0.60% 3.80% 37.20%
無回答 1 2 3 2 0 2 5
0.90% 0.20% 0.30% 0.20% 0.00% 0.20% 0.40%
合計 113 805 918 156 53 209 1,127
10.00% 71.40% 81.50% 13.80% 4.70% 18.50%  

朝食を食べない理由

食事の摂取場所

  自宅 アパート・マンション等(自炊) 下宿(食事付き) 学生寮 学内食堂 学内の売店(喫茶含む) 学外の食堂(喫茶含む) 弁当持参 食べない その他 無回答 合計
朝食 434 245 6 13 24 10 6 10 295 31 53 1,127
38.50% 21.70% 0.50% 1.20% 2.10% 0.90% 0.50% 0.90% 26.20% 2.80% 4.70%  
昼食 34 23 0 1 730 75 76 82 17 75 14 1,127
3.00% 2.00% 0.00% 0.10% 64.80% 6.70% 6.70% 7.30% 1.50% 6.70% 1.20%  
夕食 255 132 6 6 486 13 155 9 7 44 14 1,127
22.60% 11.70% 0.50% 0.50% 43.10% 1.20% 13.80% 0.80% 0.60% 3.90% 1.20%  

 

 

学内食堂に対する感想
学内食堂の悪い理由

 

学内食堂へ改善を希望する理由 (複数回答)

第5章 収入・支出について

 収入・支出については、学部学生と同じ項目で尋ねました。
 それぞれの項目においては、奨学金を除き占める割合に多少の違いはあれ学部学生と同じことが言える。

1ヶ月の支出

  20,000円以下 20,001~30,000円 30,001~40,000円 40,001~50,000円 50,001~60,000円 60,001~70,000円 70,001~80,000円 80,001~90,000円 90,001~100,000円 100,000円以上 無回答 合計
衣料費 851 10 4 7 0 1 0 0 5 1 248 1,127
75.50% 0.90% 0.40% 0.60% 0.00% 0.10% 0.00% 0.00% 0.40% 0.10% 22.00%  
食費 217 351 265 168 28 9 6 1 14 4 64 1,127
19.30% 31.10% 23.50% 14.90% 2.50% 0.80% 0.50% 0.10% 1.20% 0.40% 5.70%  
住居費 88 68 209 303 159 42 17 12 14 22 193 1,127
7.80% 6.00% 18.50% 26.90% 14.10% 3.70% 1.50% 1.10% 1.20% 2.00% 17.10%  
勉学費 826 55 24 17 3 2 0 1 6 1 192 1,127
73.30% 4.90% 2.10% 1.50% 0.30% 0.20% 0.00% 0.10% 0.50% 0.10% 17.00%  
教養・娯楽費 882 79 15 22 3 0 0 0 9 1 116 1,127
78.30% 7.00% 1.30% 2.00% 0.30% 0.00% 0.00% 0.00% 0.80% 0.10% 10.30%  
通学費 652 8 7 6 0 0 1 1 0 0 452 1,127
57.90% 0.70% 0.60% 0.50% 0.00% 0.00% 0.10% 0.10% 0.00% 0.00% 40.10%  
雑費 744 150 48 40 8 2 5 2 11 5 112 1,127
66.00% 13.30% 4.30% 3.50% 0.70% 0.20% 0.40% 0.20% 1.00% 0.40% 9.90%  
合計 4,260 721 572 563 201 56 29 17 59 34 1,377 7,889
54.00% 9.10% 7.30% 7.10% 2.50% 0.70% 0.40% 0.20% 0.70% 0.40% 17.50%  

1ヶ月の収入

  20,000円以下 20,001~30,000円 30,001~40,000円 40,001~50,000円 50,001~60,000円 60,001~70,000円 70,001~80,000円 80,001~90,000円 90,001~100,000円 100,000円以上 無回答 合計
仕送り・小遣い 86 43 47 72 33 35 33 13 108 183 474 1,127
7.60% 3.80% 4.20% 6.40% 2.90% 3.10% 2.90% 1.20% 9.60% 16.20% 42.10%  
奨学金 13 0 2 19 1 5 56 155 25 341 510 1,127
1.20% 0.00% 0.20% 1.70% 0.10% 0.30% 5.00% 13.80% 2.20% 30.30% 45.30%  
アルバイト・雑収入 182 84 35 44 14 9 6 4 8 93 504 1,127
16.20% 7.50% 3.10% 3.90% 1.20% 0.80% 0.50% 0.40% 0.70% 8.30% 44.70%  
合計 312 146 95 142 57 55 104 174 144 632 1,520 3,381
9.20% 4.30% 2.80% 4.20% 1.70% 1.60% 3.10% 5.10% 4.30% 18.70% 45.00%  

収支面からの生活状況

第6章 アルバイトについて

 アルバイトについては、学部学生と同じ項目で尋ねました。それぞれの項目においては、占める割合に多少の違いはあれ学部学生と同じことが言える。

アルバイトの有無

アルバイトの種類 (複数回答)

アルバイト収入の使い道

第7章 健康について

 健康については、学部学生と同じ項目で尋ねました。それぞれの項目においては、占める割合に多少の違いはあれ学部学生と同じことが言える。

健康状態

病気やケガ(1年間) (複数回答)

  かぜ 交通事故による障害 捻挫、骨折 火傷 その他の外傷 胃腸障害 肝疾患 腎疾患 喘息 結核 貧血 歯科疾患 痔疾患 ノイローゼ その他 無回答 合計
男子 767 23 68 52 106 92 8 8 31 0 15 209 21 32 98 77 1,607
47.70% 1.40% 4.20% 3.30% 6.60% 5.70% 0.50% 0.50% 1.90% 0.00% 0.90% 13.00% 1.30% 2.00% 6.10% 4.80%  
女子 180 6 13 14 17 48 1 0 5 1 19 63 2 4 40 11 424
42.50% 1.40% 3.10% 3.30% 4.00% 11.30% 0.20% 0.00% 1.20% 0.20% 4.50% 14.90% 0.50% 0.90% 9.40% 2.60%  
合計 947 29 81 66 123 140 9 8 36 1 34 272 23 36 138 88 2,031
46.60% 1.40% 4.00% 3.20% 6.10% 6.90% 0.40% 0.40% 1.80% 0.00% 1.70% 13.40% 1.10% 1.80% 6.80% 4.30%  

 

学生相談所の利用度

悩みや不安の内容 (複数回答)

  学業 将来の進路 友人関係 教官との関係 恋愛問題 家族の問題 健康上の問題 自分の性格や能力 研究室のこと サークルのこと アルバイトのこと 経済的問題 居住環境問題 悩みや困っていることはない その他 無回答 合計
男子 309 558 22 48 75 46 27 170 71 2 6 103 13 86 29 15 1,580
  19.60% 35.30% 1.40% 3.00% 4.80% 2.90% 1.70% 10.80% 4.50% 0.10% 0.40% 6.50% 0.80% 5.40% 1.80% 1.00%  
女子 70 137 2 8 12 13 9 34 23 0 3 23 2 15 9 4 364
  19.20% 37.60% 0.60% 2.20% 3.30% 3.60% 2.50% 9.30% 6.30% 0.00% 0.80% 6.30% 0.60% 4.10% 2.50% 1.10%  
合計 379 695 24 56 87 59 36 204 94 2 9 126 15 101 38 19 1,944
  19.50% 35.80% 1.20% 2.90% 4.50% 3.00% 1.80% 10.50% 4.80% 0.10% 0.50% 6.50% 0.80% 5.20% 1.90% 1.00%  

悩みの相談相手 (複数回答)

  父親 母親 親戚 兄弟姉妹 同性の友人 異性の友人 教師 相談する人はいない その他 無回答 合計
男子 122 175 8 55 512 298 51 119 121 17 1,478
  0.30% 9.70% 12.50% 7.30% 9.60% 10.40% 21.60% 21.00% 16.50% 35.30%  
女子 16 64 1 30 131 92 7 12 19 4 376
  13.90% 9.70% 12.50% 7.30% 9.60% 10.40% 21.60% 21.00% 16.50% 35.30%  
合計 138 239 9 85 643 390 58 131 140 21 1,854
  7.40% 12.90% 0.50% 4.60% 34.70% 21.00% 3.10% 7.10% 7.60% 1.10%  

 

自殺について

 

第8章 大学生活全般について

 大学生活全般については、学部学生の項目に大学院生独自の項目9項目を加えて尋ねました。一番充実しているとき、研究に打ち込んでいる時が28.6%を占めている。また、満足度については、占める割合に多少の違いはあれ学部学生と同じことが言える。
 また、セクハラに関する調査では、学部学生と同様、男女とも、過半数が全学或いは学部の相談窓口を知っていると答えているが、それでも両方とも知らないと男子で41.9%、女子で27.3%が答えているおり認知度は低い。男子で3.5%、女子では29.7%が入学後に大学関係者からセクハラを受けた経験を有しており、学部学生と比べると、男女とも高率を示しており、特に女子はその割合が倍に増えている。セクハラを受けた相手として、男女とも「教官」からのセクハラが最も多くなっており、教官のセクハラに対する認識が問題となろう。続いて男子では「研究室の先輩」「サークルの先輩」、女子では「研究室内の先輩」「研究室内の同級生や後輩」となっており、院生の主たる活動の場所である研究室が、セクハラを生み出す土壌になっている。セクハラへの対応及び影響については、学部学生を上回る好ましくない影響が出ている。
 なお、大学院独自の調査項目のうち、オープンキャンパスへの協力、気分転換の場所、研究活動の時間、先輩・後輩への満足度については表のとおりでる。

 

1番充実しているとき
大学生活の満足度

オープンキャンパスへの協力

何もしなかった 研究室で研究紹介をした 案内等のアルバイトをした その他 無回答 合計
660 358 46 31 32 1,127
58.60% 31.80% 4.10% 2.80% 2.80%  

気分転換の場所 (複数回答)

テニスコート キャンパス(散歩・ジョギング) 課外活動施設 研究棟内運動スペース 研究室の片隅 談話スペース 学内喫茶室 学内談話室 学外公共施設 その他 無回答 合計
92 154 65 26 546 131 64 27 201 172 66 1,544
6.00% 10.00% 4.20% 1.70% 35.40% 8.50% 4.10% 1.70% 13.00% 11.10% 4.30%  

研究活動の時間(1週間平均)

0~2時間 2~4時間 4~6時間 6~8時間 8~10時間 10時間以上 無回答 合計
52 116 170 218 231 328 12 1,127
4.60% 10.30% 15.10% 19.30% 20.50% 29.10% 1.10%  

先輩、後輩への満足度

満足している 不満である 無回答 合計
925 175 27 1,127
82.10% 15.50% 2.40%  

セクハラ相談窓口の周知度

  全学相談窓口も自分の所属学部の窓口も両方知っていた 全学窓口は知っていたが、学部窓口は知らなかった 学部窓口は知っていたが、全学窓口は知らなかった 両方とも知らなかった 無回答 合計
男子 211 259 58 385 5 918
23.00% 28.20% 6.30% 41.90% 0.50%  
女子 71 60 18 57 3 209
34.00% 28.70% 8.60% 27.30% 1.40%  
合計 282 319 76 442 8 1,127
25.00% 28.30% 6.70% 39.20% 0.70%  

セクハラを受けた経験

  異性から受けたことがある 同性から受けたことがある 異性からも同性からも受けたことがある 全くない 無回答 合計
男子 4 22 6 876 10 918
0.40% 2.40% 0.70% 95.40% 1.10%  
女子 55 2 5 145 2 209
26.30% 1.00% 2.40% 69.40% 1.00%  
合計 59 24 11 1,021 12 1,127
5.20% 2.10% 1.00% 90.60% 1.10%  

セクハラを受けた相手 (複数回答)

  教官 事務官 研究室内の先輩 研究室内の同級生や後輩 サークル内の先輩 サークル内の同級生や後輩 同級生 その他 無回答 合計
男子 14 0 7 5 7 5 4 3 0 45
31.10% 0.00% 15.60% 11.10% 15.60% 11.10% 8.90% 6.70% 0.00%  
女子 37 3 24 16 7 2 7 10 1 107
34.60% 2.80% 22.40% 15.00% 6.50% 1.90% 6.50% 9.30% 0.90%  
合計 51 3 31 21 14 7 11 13 1 152
33.60% 2.00% 20.40% 13.80% 9.20% 4.60% 7.20% 8.60% 0.70%  

セクハラへの対応 (複数回答)

  相手に抗議したり拒否した できれば相手に抗議したり拒否したかったが我慢した 家族に相談した 友人、先輩に相談した 教官に相談した 学内の相談窓口に相談した(全学窓口や学部の窓口など) 警察や弁護士など外部の相談窓口に相談した その他 無回答 合計
男子 10 16 2 4 0 0 0 5 1 38
  26.30% 42.10% 5.30% 10.50% 0.00% 0.00% 0.00% 13.20% 2.60%  
女子 21 28 6 22 3 2 0 9 1 92
  22.80% 30.40% 6.50% 23.90% 3.30% 2.20% 0.00% 9.80% 1.10%  
合計 31 44 8 26 3 2 0 14 2 130
  23.80% 33.80% 6.20% 20.00% 2.30% 1.50% 0.00% 10.80% 1.50%  

セクハラの影響 (複数回答)

  進路の決定、成績の判定などで不利な扱いを受けた サークル・研究室での人間関係が悪くなった 大学に行くのが嫌になった 勉強(研究)に支障が出た 憂うつ感・不安感・無気力感など精神的に不安になった 不眠や食欲不振など体調を崩した とくに影響はなかった その他 合計
男子 2 9 7 4 10 3 14 3 52
  3.80% 17.30% 13.50% 7.70% 19.20% 5.80% 26.90% 5.80%  
女子 3 14 29 8 27 5 21 5 112
  2.70% 12.50% 25.90% 7.10% 24.10% 4.50% 18.80% 4.50%  
合計 5 23 36 12 37 8 35 8 164
  3.00% 14.00% 22.00% 7.30% 22.60% 4.90% 21.30% 4.90%  

 

第9章 研究活動について

 この研究活動については院生独自の項目で、論文の研究テーマ、研究の形態、教官に対する満足度等12項目について尋ねました。
 論文の研究テーマは、指導教官の助言により決めているようである。研究形態は、個人研究が多く、指導教官に対しては、70.7%が満足している。
 また、TRやRAに関する調査で、応募の採用状況については33.5%が「教官に勧められて採用された」、21.6%が「応募して採用された」と答えている。応募したいかの問には61.6%が「応募したい」、36%が「応募する気がない」と答えている。

修士・博士論文の研究テーマ

自分の興味で 指導教官の助言 研究室のテーマの分担 無回答 合計
337 608 174 8 1,127
29.90% 53.90% 15.40% 0.70%  

研究の形態

個人研究 指導教官との共同研究 研究室単位での共同研究 他大学との共同研究 他研究機関との共同研究 無回答 合計
559 383 110 13 54 8 1,127
49.60% 34.00% 9.80% 1.20% 4.80% 0.70%  

指導教官に対する満足度

満足している 不信感がある 信頼できない きびしすぎる 理由なき非難を受けたことがある 不満である 無回答 合計
797 119 49 34 41 73 14 1,127
70.70% 10.60% 4.30% 3.00% 3.60% 6.50% 1.20%  

TAやRAの採用

教官に勧められて採用された 応募して採用された 応募したが採用されたことはない 応募したことはない 無回答 合計
378 243 15 473 18 1,127
33.50% 21.60% 1.30% 42.00% 1.60%  

TAやRAへの応募

応募したい 応募する気はない 無回答 合計
694 406 27 1,127
61.60% 36.00% 2.40%  

 

第10章 入学動機・進路・就職希望について

 入学動機・進路・就職希望については、卒業した大学、希望した理由、第何志望等11項目について尋ねました。
 入学者は圧倒的に本学を卒業したが多く、希望した理由も多数が「本学を卒業・修了したから」「自分の希望した専攻がある」「研究環境が整っている」と答えている。また、第一志望で入学したと大多数が答えている。
 修了後の進路については、前期、後期課程とも過半数以上が「就職」と答えている。就職支援への希望としては、学部学生と同じことが言える。職業の選択では、経済不況も影響してか学部学生と同じく「公務員等官公庁志望」が多いが、「大学の教育・研究職」は学部学生の2倍以上になっている。就職に関して重視することとして一番多く回答した項目は、学部学生と同じ「専門性(職種)」であるが、2番目には「勤務地」と答えている。

卒業した大学

  東北大学 東北地区の大学 北海道地区の大学 関東地区の大学 甲信越地区の大学 東海地区の大学 関西地区の大学 北陸地区の大学 中国地区の大学 四国地区の大学 九州地区の大学 外国の大学 無回答 合計
男子 662 58 13 100 16 6 18 6 2 7 14 12 4 918
72.10% 6.30% 1.40% 10.90% 1.70% 0.70% 2.00% 0.70% 0.20% 0.80% 1.50% 1.30% 0.40%  
女子 111 25 6 34 4 9 4 2 2 2 3 6 1 209
53.10% 12.00% 2.90% 16.30% 1.90% 4.30% 1.90% 1.00% 1.00% 1.00% 1.30% 2.90% 0.50%  
合計 773 83 19 134 20 15 22 8 4 9 17 18 5 1,127
68.60% 7.40% 1.70% 11.90% 1.80% 1.30% 2.00% 0.70% 0.40% 0.80% 1.50% 1.60% 0.40%  

希望した理由 (複数回答)

  東北大学の特色・学風 仙台の気候・風土 自分の希望した専攻がある 希望研究分野で著名な教官がいる 研究環境が整っている 親・先輩の勧め 大学の指導教官の勧め 推薦入学制度があったから 地元にあるから 東北大学を卒業・修了したから 経済的理由による その他 無回答 合計
男子 183 165 405 161 278 51 130 42 87 467 70 34 9 2,082
8.80% 7.90% 19.50% 7.70% 13.40% 2.40% 6.20% 2.00% 4.20% 22.40% 3.40% 1.60% 0.40%  
女子 27 30 103 39 54 21 33 5 43 80 28 14 4 481
5.60% 6.20% 21.40% 8.10% 11.20% 4.40% 6.90% 1.00% 8.90% 16.60% 5.90% 2.90% 0.80%  
合計 210 195 508 200 332 72 163 47 130 547 98 48 13 2,563
8.20% 7.60% 19.80% 7.80% 13.00% 2.80% 6.40% 1.80% 5.10% 21.30% 3.80% 1.90% 0.50%  

第何志望

  第1志望 第2志望 第3志望以下 無回答 合計
男子 854 46 13 5 918
93.00% 5.00% 1.40% 0.50%  
女子 193 11 1 4 209
92.30% 5.30% 0.50% 1.90%  
合計 1,047 57 14 9 1,127
92.90% 5.10% 1.20% 0.80%  

修了後の進路状況
●前期課程

  就職 進学(東北大学) 進学(他の大学) 海外留学 まだ決めていない その他 無回答 合計
男子 307 85 11 4 34 1 29 471
65.20% 18.00% 2.30% 0.80% 7.20% 0.20% 6.20%  
女子 69 26 3 3 14 3 8 126
54.80% 20.60% 2.40% 2.40% 11.10% 2.40% 6.30%  
合計 376 111 14 7 48 4 37 597
63.00% 18.60% 2.30% 1.20% 8.00% 0.70% 6.20%  

●後期課程

  就職 海外留学 国内留学 まだ決めていない その他 無回答 合計
男子 246 36 4 95 34 32 447
55.00% 8.10% 0.90% 21.30% 7.60% 7.20%  
女子 48 6 1 12 2 13 82
58.50% 7.30% 1.20% 14.60% 2.40% 15.90%  
合計 294 42 5 107 36 45 529
55.60% 7.90% 0.90% 20.20% 6.80% 8.50%  

就職支援への希望(複数回答)

  就職情報室等の設置 パソコン等による求人情報の提供 各学部・研究科における就職相談窓口の充実 教官による助言指導 「就職相談室」等全学的な就職相談窓口の設置 総合的なガイダンスの実施 就職対象別等のガイダンスの実施 面接や履歴書及びメールエントリー等についての技術的なガイダンスの実施 就職適性検査等の実施 企業説明会 「就職の手引き」等就職の進め方についての資料配布 その他 無回答 合計
男子 337 215 314 289 71 108 93 124 73 184 78 48 105 2,039
16.50% 10.50% 15.40% 14.20% 3.50% 5.30% 4.60% 6.10% 3.60% 9.00% 3.80% 2.40% 5.10%  
女子 94 56 93 63 23 13 13 34 16 27 16 7 16 471
20.00% 11.90% 19.70% 13.40% 4.90% 2.80% 2.80% 7.20% 3.40% 5.70% 3.40% 1.50% 3.40%  
合計 431 271 407 352 94 121 106 158 89 211 94 55 121 2,510
17.20% 10.80% 16.20% 14.00% 3.80% 4.80% 4.20% 6.30% 3.50% 8.40% 3.70% 2.20% 4.80%  

修了後の職業の選択(複数回答)

  大学の教育・研究職 教育職(大学以外) 官公庁の研究職 公務員(行政職・専門職) 企業等の技術・研究職 一般営業職(自営を含む) 一般事務職 専門職(医師、弁護士、公認会計士など) マスコミ関係の職(新聞記者、放送記者、アナウンサーなど) その他 無回答 合計
男子 435 106 347 182 519 56 32 121 37 47 35 1,917
22.70% 5.50% 18.10% 9.50% 27.10% 2.90% 1.70% 6.30% 1.90% 2.50% 1.80%  
女子 98 41 67 53 84 12 15 41 16 10 11 448
21.90% 9.20% 15.00% 11.80% 18.80% 2.60% 3.30% 9.20% 3.60% 2.20% 2.50%  
合計 533 147 414 235 603 68 47 162 53 57 46 2,365
22.50% 6.20% 17.50% 9.90% 25.50% 2.90% 2.10% 6.80% 2.20% 2.40% 1.90%  

就職に当たって重視すること (複数回答)

  収  入 専門性(職種) 業  種 勤務地 安定性 将来性 社会的意義・使命 自由時間・休暇 福利厚生施設 その他 無回答 合  計
男子 253 471 173 169 161 187 149 105 9 26 21 1,724
14.70% 27.30% 10.00% 9.80% 9.30% 10.80% 8.60% 6.10% 0.60% 1.50% 1.20%  
女子 51 117 33 56 30 35 33 18 6 3 9 391
13.00% 29.90% 8.40% 14.30% 7.70% 9.00% 8.40% 4.60% 1.50% 0.80% 2.30%  
合計 304 588 206 225 191 222 182 123 15 29 30 2,115
14.40% 27.80% 9.70% 10.60% 9.00% 10.50% 8.60% 5.80% 0.70% 1.40% 1.40%  

 


自由記述の具体例

1 大学の施設設備に関すること

【厚生施設】

 食堂ではコートを着て、食事をしないでも済むように、しっかり暖房をきかせて欲しい。
 生協の食堂は混み過ぎ。メニューが少なく飽きる。手ごろな値段の定食も置いて欲しい。
 食堂や購買部が生協の施設しかないのは民主社会において変なのではないだろうか。現状において生協にはライバルとなる競争相手がいないために、接客や値段に対して真剣に考えていない気がする。

 

【学  寮】

 寮には入ることができる人数を増やして欲しい。入寮を希望したいが、断られることが始めから明らかに分かっている。

 

【課外活動施設】

 部活で片平の体育館を利用しているのですが、もうかなり古くなっているので、建て替えを検討して欲しい。せめて、雨漏れを直して欲しいです。
 サークル棟、部室がボロイ。新サークル棟が建った事で、そこに入れなかった方のサークル部活が非常にみじめである。もっと充実させて欲しい。

 

【駐車場・駐輪場】

 学生用に駐車場を作って欲しい。交通の便の悪い、遠方から通っている学生もいるので。
 自動車通学を認めて欲しい。駐車料金を月単位や半年単位で撤収しても構わない。バスで通学すると車の4倍近い時間がかかり負担であるし、交通費はむしろ安くなる。学部によっては車で通学することが暗黙の了解のようになっているところも多い。狭いところに押し込められている文系学生は損である。時代の流れを考慮すべきだ。
 街中にはない大学なのに、年々車の駐車するスペースがなくなっている。例えば生協に用事があって川内のキャンパスにいくにも、自転車・バイクでいかなくてはならないのは、面倒である。せめて、生協用の駐車場とかを作って欲しい。これだけ車が発達したクルマ社会なのに逆行しているのは、ちとおかしいと思う。
 校舎の見た目や、どうでも良い所を修理するようりも、駐車場やトイレなどのもっと実用的なものを修理するなり、新しく造って欲しい。(特に青葉山は駐車場をもっと増やすべきである。雪が降った時など車でなければ通学できずたいへん困るし、命にかかわる問題である。原付で無理して事故を起こしたらやるせない。
 駐車場が少なすぎる。大学院に入っても駐車カードが貰えないのは、おかしすぎる。結局卒業するまで一度も駐車カードを貰えなかった。こんな山の上にあるのに、車以外で来るのは難しい。土地がないのなら立体駐車場を作って欲しい。

 

【講義室及び実験・学習関係施設設備】

 研究室が狭く、学生、院生が増加しているので、大変です。本や雑誌の置き場所にも困るようになり、改善することができればと思っています。
 講義棟は夏も冬も暑いので冷暖房の調整に気を配って欲しい。あと、汚い、古いのは仕方ないが、貼付物が雑然としている。
 文系の施設をもっと充実させて欲しい。理系とは違って建物の必要面積や設備にかかる費用が少ないのだから、もっと広場を増やしたり、建物を建てかえたりして、理系のみを重視するのはやめて欲しい。
 図書館だけでなく、全施設にいえるが、机と椅子が身体に合わない。小さすぎる。姿勢が悪くなる。それらの理由により、是非とも改善して欲しい。
 暖房を入れて、教室をもっと暖かくして欲しい。寒くてコートを着たまま授業を受けている今の状況はどう考えてもおかしいと思う。
 大学院生の数に比べて、研究室が極めて少なく、狭い。食事、談話、研究をすべて同じ部屋でやっているのが現状です。
 設備について(冷暖房など)もう少し環境を整備して欲しい。たとえば、建築学科製図室は、先生が徹夜をさせるような課題を出すにもかかわらず、夜など非常に寒かったりする。
 暖房設備をつけて欲しい。特に工学部など、青葉山の冬キャンパスは他のキャンパスよりも寒いのに、設備が充実していないのを不満に思います。
 建物の中に、休憩したりする場所が、ほとんどない。大学に来ても、行くところは研究室だけ。それに研究室は、狭くて窮屈。研究室のなかでさえ、場所がないので、疲れた時に休んだり、気分転換したりできない。もっと建物を充実させて欲しい。
 農学部雨宮キャンパスの建物(特に本館)の老朽化が激しい。移転するにしろ、雨宮に生命科学研究科?を誘致するにしろ何とかしないと、地震でつぶれて被害が出そう。

 

【その他の施設設備】

 大学は学問の場ですが、人と人との出会い、交流の場でもあると思います。その点に関して、研究のための環境は充実しているものの、交流の為の環境づくりは、更なる改善が望まれます。例えばキャンパス内に設置されているベンチなどは、もっと日の当たる場所に増やして欲しいです。少々長話が出来るような場を、人の往来がある個所に増やして欲しいです。
 学内の設備で、明らかに破損しているにもかかわらず、長い間放置されているものがあるが、何とかして欲しい。窓・壁にベタベタとビラ、ポスターが貼られているのが見苦しい。何らかの対策を望む。
 川内図書館のパソコンはとても古いので、新しいものにかえる余裕があれば、是非そうして貰いたい。
 医学部の病院含めて、トイレがとても汚い。トイレは何でも建物の顔となる所、たくさんの人がたくさん利用する。綺麗にリフォームして欲しい。また、手を洗う石けん水がうすすぎて全然意味がないので石けん水も整えて欲しい。
 教室に散乱するビラの処理をお願いしたい。とにかく、この大学は景観が悪い。快適な大学生活のためにも環境改善を希望する。

 

2 授業料及び奨学金等に関する意見・要望

 

 学費など、金銭的な負担を減らして欲しい。自分で生計を立てながら学ぶものにとっては、学費も大きな負担だし、せめて、そういう仕送りなどない学生のために、研究助成金などのチャンスもしくは、企業などの助成金の情報を教えてくれればとても助かる。また、学校側が助成金などの応募に対して全面的にバックアップして欲しい。

 

3 就職指導・進路指導に関すること

 

 就職に関しての案内が少なすぎると思います。もっと気軽に相談できるような窓口や利用しやすい案内を設けて頂きたいです。
 他大学に比べ、就職の窓口として応対してくださる所がほとんどなく、せいぜい年1、2回の就職セミナーが行われるだけであるというのは不満であります。是非その点においても、将来改善していただきたいと願います。
 大学内に就職課等がなく、就職情報がほとんど得られなかった事が残念だった。
 就職関連の情報が入手しにくいのに、大学にそうした施設がないことに疑問を感じます。
 就職活動に対する学校の支援が全くないように感じる。特に理系では、進学することが当然かのように思われていて、就職活動をすることに後ろめたさすら感じてしまう。そして、希望の会社3つを受け、落ちたら進学というような進路計画を立てたとすると、露骨に、いやな態度を取られたりする。以上のような状態を改善するためにも、大学側にもっと就職活動に対する協力をお願いしたい。(あまりに研究第一主義となってしまっている理系では、特に力を入れて貰いたい。)

 

4 課外活動への意見・要望

 

 サークル活動をもっと支援して欲しい。使用可能なグラウンドを増やして欲しい。
 川内体育館の利用時間を長くして欲しい。トレーニングルームの利用時間も短すぎるので、長くして欲しい。また、土日も開けて欲しい。
 プール、グラウンド、体育館などの施設の使用方法を学生便覧だけでなく掲示板にものせるなどして使いやすくしてほしい。

 

5 その他の諸活動への意見・要望

 

 寮問題等、様々な問題があるようだが、それらにはきちんと、思慮深く、適切で周到な対応を取り、解決までいたずらに時を費やすことのないようにしてもらいたい。広報をするのは結構なことだが、寮問題についてだけこれほど広報の予算、時間、労力をとるのはいかがなものか。
 自治会や寮連を名乗る過激派学生に対する、態度が今一甘いのではないか。自治会費の不正というべき集め方や暴力事件までおこす人達を放任しているとしか思えません。
 院生会(学生自治会)の位置づけを明確にして欲しい。現実には院生のための事務等の多くの部分が委託されているが、一部の執行部の都合が強く反映し、公正な運営が行われているとは言い難いし、期待もし難い。留学生等の扱いについても大学側は受入れ数を自慢するばかりでなく、受入れる以上は彼らが少しでも快適な学生生活を送れるためのインフラをより目に見える形で、利用し易い形で整備すべきである。
 1年生の頃、川内キャンパスにおいて、授業が一部の学生達によりボイコットされるということがおき、非常な屈辱を受けた。大学は彼らを野放しにし、私達の自由に授業を受ける権利を妨害した。私が見たところ、このような過激迷惑学生と、大学側には、馴れ合いがあり、大学はこのようなボイコットを行われることを知りつつ、これを見逃していたように見えた。(少なくとも、このようなことは毎年恒例であるらしく、何ら対策を講じない大学は、見逃していたとされても仕方があるまい。)このような大学の態度が示すことは何だろうか。
 私達の通う大学は国の税金で運営されている。即ち国民の税金で支えられているのである。それを「社会の改革」などとほざきながら、私達が正当に授業を受ける権利を剥奪した暴力学生どもは、絶対にこの世から消さなくてはならない存在である。大学が彼等の行動を認めるという事は、私達の払った授業料や、国民の税金をドブに捨て、日本が法治国家であるという前提を根底から覆すという行為である事を認識し、彼等のような悪学生に対して毅然とした態度で向かって欲しいものである。
 今、3年生で97年入学ですが、入学手続きの際に自治会費を払いました。あのときは強制的に払わされましたが、後から考えるとだまし取られたように思います。あの場所での活動認めている大学側も共犯の立場だと思います。国立大学がこのような“サギ”的行為に協力してはならないと思います。次年からやめることを望みます。
 中核派等の対応が大変とも思うが、彼らの言っていることは至極非常識であり、他との協調を拒絶し、己の殻のみに閉じこもっているにすぎないと思う。そういう者に対して断固とした対応をとり、川内キャンパスに落ち着きを取り戻して貰いたい。
 自治会の人達は学生から半強制という形で自治会費を払わせているのに、その資金がどうなっているのか非常に知りたい。学友会費の方は学友会への配布金やスポーツ大会などで使われていると誰でもわかると思うが自治会費は全くわからない。(ビラの印刷費っていううわさがあるけど…)くだらないことに使ってんだったら返せと思っている人がかなり多いと思うので、そのへんのところ透明にした方がいいと思う。

 

6 大学職員等への批判・要望

【教  官】 

 (指導)教官等、教育的立場にある研究者の研究姿勢や、授業に対する熱意などについて、学生たちから率直な意見を聞く機会を持つ必要があると思われる。自分の立場を自覚して貰うべき教官もいるのではないだろうか。
 教官について、学生にわかりやすいように授業をして下さる先生もいらっしゃれば、自己満足のために、自分の趣味でやっている人がいる。学生による評価をもっと広げ、あまりに評価の悪い先生にはやめていただきたい。
 学生は、特に1、2年生は研究者なんかじゃないんだから、莫大な量の文章を読ませて、莫大な量のレポートを書かせる教官は間違っている。そんなのは教育なんかじゃない。学生と教官は学問的な力量の差はかなり大きいのだから、自分の意識を学生に押し付けるな。そんな中で転換教育科目を2年で16単位も取れなんて無理な話に決まってるじゃない。
 一部の教官に、院生の研究指導に対して明らかに手を抜いていると考えられる者も存在するので、自身の研究のみならず院生の教育にも配慮して貰いたい。
 一方的な休講はやめて貰いたい。休講は学生が喜ぶと思っている教官がいるとしたら、それは考え直して貰いたいと思います。
 教授の声が小さい。字がきたない。読めない。偉そうだ。教えるという気持ちが伝わってこない。そのわりに欠席すると単位がすぐ貰えなくなる。
 大学は教育の場であるので、指導する側にもそれ相応の責任がある。が、4年の卒研に対する教官の態度からは、それが感じられない時がある。モラル低下を学生の質のみに帰結させるのはどうかと思う。
 大学の教員は研究者であると同時に教育者であることを忘れてはならないと思います。大学の教員は研究者である前に社会人であることを忘れてはならないと思います。

 

【事務官】

 文学部教務課職員の学生に対する接し方があまりにも悪い。隣の教育学部と比べると大変な違いです。窓口で声をかけても、なかなか出てこなかったりするのはいかがなものでしょうか。職務に対する熱意も感じられない。
 昼休みに教務の窓口を一斉に閉めるのは、どうかと思います。民間では、12:00~13:00まで窓口を閉めるなんて信じられません。シフトを組んで、昼休みの間も窓口も開けて欲しいです。
 国立大学だとしても、もう少し学生に対する接し方を良くして頂きたい。教職員の方々の対応があまり良いとは言えない。やはり、サービス業なので、気持ちの良い接し方をして欲しい。役人的な考え方は、やめて頂きたい。
 大学は学生のものであって、職員のものではない。その点を留意しない職員が少なからずいる。職員側の意識を改めるべきである。

 

7 カリキュラム及び授業等に関すること

【カリキュラムに関する意見・要望】

 まだ1学年ということで一般教養科目中心の授業であるが、どうしても理系学部(私は文系学部)との交流や意見交換の場が持ちにくいと思う。だから、理文に共通する授業・講義を増やして欲しい。語学の講師を選択することができないので、他の授業と同様に選択権が欲しい。
 講義の内容が理解しがたい講義が一般教養のものの中に多く、授業への興味が薄れていくものがあるので、もっと楽しくなるような、それでいてしっかり知識になるような講義を受けたい。
 川内での教養部における選択科目の幅を広くして欲しい。必修科目は仕方がないが、社会系の科目などをもっといろいろなものから選択できれば、よいと思いました。
 講義の変更はやめて欲しい。シラバスを見て決めた授業が変わっていると、嫌な気分になる。それを中心に時間割を組んだりしたら、予定はすべて狂うし、その後の修正も難しい。(経験済み)ましてや、一般教養なのだから、自分がやりたい内容をとったはずなのに、変更になっていたのでは、あまり選択性の意味がない。単位の取得計画もおかしくなる。
 せっかく苦労して東北大学に入ったのに、実際入ってみたら、高校と全然変りがなかった。つまらない。大学ってこんなもんじゃないと思っていた。カリキュラムに問題があると思う。いまさら改善しても、オレに変りがないからしなくてもいい。とにかく、東北大学に失望した。
 専門の講義や実験をもっと早い時期からやって欲しい。1、2年次が暇なのに3年次がとても忙しい。研究室配属ももっと早い時期にやって貰いたい。

 

【授業内容・方法に関する意見・要望】

 大教室での授業を減らし、もっと小さい教室での、小人数教育の割合を増やすべきである。
 大学の講義がひどすぎて、まったく理解できない講義もあり、非常に失望し、ヤル気がなくなりつつあります。わけの分からない授業のせいで、高校時代好きだった教科が嫌いになりました。教授は学生に理解させようという気がなく、無責任だと思います。とにかく何とかして欲しい。
 授業(講義内容)の抽象度が高すぎて、余り興味を持てない。講義内容が数学的に高度かつ“煩雑”なのではっきり言って苦労している。特に煩雑なのが困る。授業選択にあま り自由がない。補講期間を中途半端な時期に設けないで欲しい。(休みの間など、特に川内キャンパスの夏期の補講期間)
 授業が全体的に分かりずらい。講義することに興味がない教官が多い用に感じられる。分からない授業は学生の勉強離れを促進するために、改善するべきではないかと思う。
 講義や、必要取得単位をもっと少なくして、もっと早く研究室配属させたらいいと思う。現在のままだと、1~3年(学部)時の授業が研究に生かされないし、身に付かない。1~3年の時に研究室などで、勉強(に限らないが)などの質問・相談がもっと簡単にできる環境にして欲しい。

 

【試験方法・内容に関する意見・要望】

 単位を落とした科目については、その正当な理由を公表して欲しい。(最終試験の返却など)単位の救済措置をもっと増やして欲しい。
 成績の評価方法をもっと厳しくして頂きたいです。代返やカンニングが当たり前のようにまかり通っている現状は、まじめな学生のやる気を損ないます。このアンケートが東北大学の大学改革に大きく役立てられることを祈っております。
 大学院大学を目指すのは良いが、質の悪い学生までもが合格出来る現在の大学院入学試験の方式はまちがっていると思うし、結果的に大学院としてのレベルは低下すると予想されます。この話は農学部にだけあてはまるのかもしれませんが…。農学部の化学系は入試に化学の問題が出題されて、なかなか問題が難しく、実際不合格者も存在しますが、生物系には生物の問題は無く代わりに小論文だそうです。極論すれば、文系学生でも入学できます。こんなんでいいんですか?

 

8 保健管理センター及び学生相談所に関すること

 セクハラについて相談は出来るのに、教官からいわれなき批難をうけた人が相談できる窓口がない。たとえあったとしても、立場上利用し難いが、今後学生のためにそういう窓口があっても良いのではないか。

 

9 図書館に関すること

 図書館の充実を図って欲しい。図書館について言えば、(1)照明をもっと明るくする (2)自習のための机を増やす (3)蔵書の拡充 (4)休息スペースをもっとくつろげるようにする、などである。
 図書館の開館日、開館時間をもっと増やして欲しい。土日に図書館が閉まっているというのは、多くの人が困っていることだと思う。平日に授業やバイトで図書館に足を運べず、土日に勉強していて、何か調べたいことが出てきたとしても、どうしようもないのが現状である。また、医学分館のみが開館時間が24時までなのはおかしい。予算の違いはあるだろうが、せめて全学部の人が利用する本館は、もう少し遅くまで開いていて欲しい。
 どこの図書館でも自由に利用出来るようにして欲しいです。私は薬学部4年で、自分の欲しい文献が北青葉分館になく、医学図書館や農学図書館にあることが多いのです。どちらも利用することは出来るのですが、医学図書館では入館の際に指名の記入が必要でさらに、出来るだけ早く退館するように言われることがあります。又、駐車場がなく、とても不便です。同じ東北大の学生なのですから、平等に勉学できるよう、上記のことを改善して欲しいです。
 図書館は綺麗だし、本を捜し易くていいのですが、コピー機がコピーカード専用なのが辛いです。ちょっと有用な文献を見つけても、すぐにコピーがとれないです。図書館でカードを販売するか、もしくは現金も使えるコピー機を設置して下さい。それが無理ならカード自販機でもありです。

 

10 大学の管理運営及び諸規則等に関すること

 川内キャンパスの掲示板をもっときちんと管理して頂きたい。雑然とプリントが貼りちらされている中から的確な情報を得るのは思いのほか大変なのですよ。学生にとっては主な(というか最大の)情報源なのですから、もっとしっかりしてください。大学に対する期待は、入学当初の私には確かにありました。漠然として、例えば学校に行くだけで何か自分にとってよいことが起こるだろう、色々な発見や人との出会いがあるといったような…。しかし、今現在は大学に対しての期待はほとんどありません。そもそも大学って何ですか。なにを指してこの言葉を使っているのですか。約1年、東北大生として暮らしてみて、私は次のような事を悟りました。まず、何よりも、今自分が何をやっているのかを知り、この先何をしたいのか、どうなりたいかを考え、他から何かを与えられるのを待つのではなく、自分から欲しいものを取りに行かなければならないのだと。きっと上の文を読んで、何を今更当たり前の事を言っていると思うでしょうが、記述されていた内容を通して、これを書いた人間に対して多少は何かしらの感慨を抱いて下さいね。東北大はつまらない人間で一杯です。毎日自分が行く場所がここしかない事を私は非常に恥ずかしく思っています、私が抱えている憤りは、中には面白い友達もいるなあ、という次元とは、またかけ離れたところにあります。
 東北大学は良い意味でも悪い意味でも、“旧帝国大学”であるとよく感じます。以前、いわゆる“中堅私立大学”を見学したとき、その設備及び機構にびっくりしました。確かに、国費に依拠することの多いこの大学で設備、施設を拡充させることは難しいことかもしれませんが、「もっと、がんばって!」とエールを送りたくなる施設ばかりです。機構に関しても、改組や授業の向上において、見た目ばかりの改革をしているようで、一体何が変わったのか、首をかしげたくなるものが多いです。アンケートにあった“セクハラ相談所”も作ったことに意義があったという感じで、そこで、どうしていくのかという姿勢が僕達学生に見えてきません。伝統校としてのプライドにとらわれ過ぎず、伝統校だからこそ抜本的変革を行う必要があるのではないかと感じます。偏差値だけで大学を選んではいけないと東北大学に入って痛感しました。
 教育に金を惜しむような昨今の国の政策(国立大学の独立行政法人化、など)に対して、大学としての断固たる態度を取って欲しい。本来、研究や教育は、効率性うんぬんといった経済的事情とは無関係であるべきであり、財政難を理由として、そこにしわよせをするのは、間違っていると考えるからである。効率性が第一になってしまえば、すぐに役に立つ研究ばかりがもてはやされ、そうでない研究はないがしろにされてしまわないとも限らない。すぐに役に立つ研究とはあまり思われていない研究をしている者にとっては、危機感を感じざるを得ない。
 研究機関のための大学ではなく、学生教育のための大学を目指して頂きたい。社会構造が変化し、大学が大衆化したのだから、今までの大学の体質をエリート養成機関から大衆教育機関に変革する必要があると考えられる。今のままでは国家の衰退も招きかねない…。
 大学は学問の権利を保障する教育機関であり、就職、予備校ではない。特に工学部では、学生は企業に就職するために入学して来たと考えているようである。大学にとって学生は道具であり、支配下にある存在である。このようなことは間違っている。大学が学生を選び、将来像を作るのではなく、学生が大学を作り上げ、学生自身が自分の将来を決めていく。そして、これを手助けしていくのが本来の大学の姿ではなかろうか。
 施設、就職などのような事を何度訴えても、全く反映されないのが一番困る。だから学校へ行かなくなる人がいるにきまっている。
 国立大学の独立行政法人化に反対して欲しい。(大学として)大学の教員が、この制度の危険さを国中に示すべきだ。ところが「早いうちに賛成派にまわって、今後の取引きを優位にしよう」という打算により「賛成」するのは、大学人として、失格だと思います。
 現在、独立行政法人化などで大学が揺れていますが、私は大賛成です。東北大学にはもちろん、立派な方もたくさんいらっしゃいますが、あまりにもひどい教授、研究室もあります。教官を含めた研究室の評価を第三者の立場から行う制度ぐらいは設けて欲しいと思います。教官の任期制も是非導入して下さい。

 

11 大学の教育・研究体制についての意見・要望

 

 大学院大学化で修士の新入生がとても増えましたが、研究室の設備(専用の机の数など)の点では何も変わりません。新入生の数を増やすだけでなく、もっと質的な大学院大学化を望みます。
 phDを出すよう勧めるのはいいが、その後のことはすべて、担当教官まかせで、教官がコネなどを持っていなければどうにもならない。教官のための大学院ではなく、若い研究者を育成することをもっと重視して貰いたい。
 留学制度の充実を期待しています。もっと多くの大学と交換制度などを実現するべきです。東北大学は全国でもめずらしい程、閉鎖的なところです。地方にあるだけが理由ではないと思います。よりアカデミックに、そしてより世界に通用するレベルにということを目指さないと、法人化した時にやってゆけません。アカデミズムと世界レベルという2つを目指すために、留学制度充実は必ず良い結果をもたらすでしょう。世界レベルの研究に肌でふれ、異なる文化圏でのコミュニケーションで人間的なものの見方、考え方が鍛えられるからです。
 私は現在理学部に在籍しておりますが、専門的研究者の育成に熱心である風潮が見受けられるような気がいたします。特に、研究者を目指す学生といわゆる学歴として大学を卒業し、社会に出て行く学生がいることを踏まえて、もうすこし学問と産業や生活のかかわりなどにも目を向けて学生のモチベーションを高めるような講義や、研究の指導がなされるべきであると思われます。「そのようなことを求めるなら工学部へ行きなさい」と言われればそれまでですが、もうすこし検討して頂きたく思います。
 開かれた公募で、積極的に他大の出身者を研究者として採用していくことが重要だと思う。内部の出身者は、1年以上、他大の教官を経験しなければ東北大に就職出来ないようにする、とか。現状で、私の研究室には教官が13人いるが、全員東北大大学院出身者である。こうした閉鎖性は研究・教育の硬直を招き、有害であろう。
 大学院入学試験のレベルが低過ぎる。もっと定員を減らすなりして、学生に危機感を与えたほうが勉強すると思う。大学院での成績をきちんと個人用の成績表を作って渡して欲しい。学部のときは、そのようにしてくれたのに、なぜ大学院ではないのですか?
 大学院での教育体制は、講義のカリキュラムの充実など徐々に進められていると思いますが、所属分野により教官の質、教育システムに大差があり、教育機関でありながら、研究指導が充分に行われていない面があると思います。学生の自主性のみを主張するあまり、教育的指導が十分なされていないこともあり、学生の不満を聞いてくださる相談窓口があれば良いのではと考えています。
 大学院の充実を目指すのであれば、大学院の学生、特に後期過程の学生に対する経済的な支援をもっとして欲しい。
 このままでは大学はつぶれてしまう。以下その理由を示す。(1)学生・院生に覇気がない。(2)教授・助教授は特許と銭だけを追いかけている。特に(2)は深刻だ。グローバルスタンダードというアメリカのプロパガンダにまどわされて特許だけを求めている姿は見ていてあわれだ。
 大学教官のレベルアップを望みます。現在の指導教官はほとんど来校せず、来校してもわずかな時間しか研究室に在籍しておらず、満足な指導を受けられないのが現状です。国内外で活躍できる研究者を目指して、東北大学の大学院博士後期課程に進学したのですが、教育環境の悪さに失望しました。そして、私自身はこれ以上大学に期待できないため、本年度限りで中途退学します。後輩のためにも、大学での研究が社会に役立つものとなるためにも、大学教官の在り方などについての制度改革を強く望みます。
 D3終了後、学費を払わなくても研究歴のつく「無給副手」などを作って欲しい。そうで ないと、博士号はとったけど就職もなく、従って就職するまで研究歴を作らねばならないので、研究生として籍を置かねばならなくなり、経済的に大変。

 

12 そ の 他

【セクハラについて】

 セクハラには先にあった定義もあるが、教授が学生にかけるプレッシャー、圧力はそれにあたらないのだろうか。たとえば、教授の思うとおりに結果が出ないと学生をバカ扱いし、その人の人格を決め付け、またその親をもバカにする。何かにつけて卒業させないぞと脅す。これも立派なセクハラだと思うのですが…。結構、こういったことが研究室で行われています。ただ、教育機関は外部からのチェックがあまりない(あるかもしれないが、少ない)ため、あまり外に出ないが…。
 大学のセクシュアル・ハラスメントへの取り組みは、まだまだ遅れており、受動的である。職員のみならず、学生をスタッフに含めるような組織が必要である。また、セクハラで訴えられた職員には、厳格な処分を求める。国際文化研究科で裁判になっている例のように、大学での(最初の)処分と、裁判所の判決がまったく正反対になるような、いいかげんな処分を大学(教授会)はすべきではない。

 

【大学移転問題について】

 以前から大学キャンパスの青葉山移転の話があり、その計画が進行していると思います。新しいキャンパスができるのは、悪いことではありませんが、単なる企業を潤す公共事業にならないように明確なビジョンを持って欲しいと思います。例えば、交通環境、青葉山のような自然豊かな場所に、自動車や原付バイクが大挙して押しかけるのでは、21世紀の大学とはいえません。東西交通軸と密接な関わりを持ってキャンパスができたら、そのすぐ近くに駅ができるような柔軟性を持って欲しいです。現在の青葉山のキャンパスでさえ、時間帯によっては混雑し、キャンパス内の駐車場は過飽和状態です。僕も出来るだけの車の利用は控えていますが、これからは更なる規制が必要だと思います。
 青葉山へのキャンパス移転について。現在東北大学以外にも、教育機関の郊外移転が進んでいますが、これはいかがなものでしょうか。特に東北大学の場合、青葉山という他の人との交流のしにくい場所に移転します。街中にいれば自然と行われる周辺の人との交流は期待できません。ただでさえ非常識だといわれている大学生及び職員を隔離してしまうことで非常識人間の培養地となってしまうのではないでしょうか。またアクセスの悪さも問題です。特に、冬期、金銭的に余裕のない私たちにとってバスを使うことは非常につらいです。できることなら移転計画を白紙に戻して欲しいものです。


【本調査についての意見・要望】

 このアンケートのみならず、配偶者がいる学生にとっては、様々な書類を書くときに「家族」の概念が理解しにくい。「学生=若者、独身」という個定概念は、書類の上からも取り除いて欲しい。
 このような調査が実施され、要望を述べる機会が与えられた事を大変うれしく思います。東北大学をもっともっと学生にとって快適に、誇りを持てるように変えてゆきたいです。
 無記名とはいえ、質問にセクハラ的なものがあると感じました。こんな質問をして意味はあるのですか。学生の貴重な時間をさくだけの、たいそうなものには思えません。
 今回の調査のようにあまりプライベートなことに関する質問はどうかと思います。大学側で、ここまで詳細に学生の実態を知る必要はないかと思いますが…。

 

【その他】

 東北大学出版会の本をもっと企画力のあるものにしてほしい。ただ研究者の業績を公にするだけでは売れない。売れなければ出版する意味がない。誰或いはどういった層の人間に対して、どのような本を出版するかという明確なコンセプトがほしい。
 今年に入って、学校の治安が悪化した。私の身の回りでも、バイク(原付じゃないでかいやつ)、自転車、ヘルメット、ゼミ用の教科書などさまざまなものを学内のさまざまな場所で盗られた人がいる。その点の強化に努めてほしい。
 東北大学に対しては格段の思い入れは無い。本来学問は自己の努力によって成され、またいかなる制度的桎梏からも脱した所に成立すべきものだからである。

 

第3回学生生活実態調査委員会

 

※  『学生協だより』は、東北大学のホームページの【学内掲示板】から参照することができます。(ただし学内からのみアクセス可)
※  この他に学生協からのお知らせを随時掲載する掲示板『キャンパスライフ』が、東北大学ホームページの【学内掲示板】の下に開設されています。
  http://www3.bureau.tohoku.ac.jp/gakuseikyo/