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2007年2月16日 第19回サイエンスカフェ
2007年2月16日 第19回サイエンスカフェ
宇宙開発とロボティクス
~はやぶさ探査機、月面探査、そしてレスキューロボット~
講師:吉田 和哉 東北大学大学院工学研究科 教授
プロフィール
吉田教授は、宇宙開発のためのロボット技術の研究を行っており、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」では、表面から自律的に岩石サンプルを採集する技術の開発を行っています。 また、国際的に注目を集めている月面の探査・開発で、表面を移動探査する走行ロボット(ローバー)の研究も進めており、これら遠い惑星での未知の不整地を踏破するロボット開発の研究は、 地震災害等で地上通信網がダメージを受けた際の人工衛星を使った通信手段による情報収集やレスキュー活動を支援するロボット操縦技術に通じ、災害地で人命を助ける研究にも携わっておられます。
開催情報
開催日:2007年2月16日(金)
概要
遠い未知の惑星を探査するためにはロボットの技術が不可欠です。
2005年秋に小惑星イトカワに到着した日本の探査機「はやぶさ」は、ロボットのかたちはしていませんでしたが、 ロボット的な技術がたくさん盛り込まれており、イトカワという不思議な天体の表面から岩石サンプルを採集することにチャレンジしました。
また、地球のそばを回る月は、1960年から70年代にかけて有人探査が行われましたが、まだまだ未知の部分がたくさん残されています。 いま、ロボット技術を駆使して再び月を探査し、人が長期滞在できる設備を作ろうという計画が、国際協力のもとに動き出そうとしています。
日本はロボット技術を得意とする国ですので、この分野でのリーダーシップが期待されています。 一方、遠い月や惑星で瓦礫(がれき)の上を自在に動き回る技術は、私たちの身近なところでは、災害時のレスキュー活動に役立てることも可能です。
今回は、探査ロボットの実演を行いながら、これらの技術開発の現状についてお話したいと思います。
2005年秋に小惑星イトカワに到着した日本の探査機「はやぶさ」は、ロボットのかたちはしていませんでしたが、 ロボット的な技術がたくさん盛り込まれており、イトカワという不思議な天体の表面から岩石サンプルを採集することにチャレンジしました。
また、地球のそばを回る月は、1960年から70年代にかけて有人探査が行われましたが、まだまだ未知の部分がたくさん残されています。 いま、ロボット技術を駆使して再び月を探査し、人が長期滞在できる設備を作ろうという計画が、国際協力のもとに動き出そうとしています。
日本はロボット技術を得意とする国ですので、この分野でのリーダーシップが期待されています。 一方、遠い月や惑星で瓦礫(がれき)の上を自在に動き回る技術は、私たちの身近なところでは、災害時のレスキュー活動に役立てることも可能です。
今回は、探査ロボットの実演を行いながら、これらの技術開発の現状についてお話したいと思います。