2008年10月5日 第1回サイエンスカフェ・mini
未来のサイエンスデザイン会議
コーディネーター:
長神 風二(ながみ ふうじ) 東北大学医学系研究科 特任准教授
開催情報
開催日:2008年10月5日(日)15:00~17:00
会場 : 東北大学片平キャンパス 片平さくらホール
ポスター(PDF 136KB)
概要
この秋、東北大学サイエンスカフェでは番外編としてサイエンスデザイン会議を開きます。
サイエンスにまつわるあれやこれ、みんなで議論してみよう。
科学の世界の読み解き方を知りたくない?? さあ、みんなで新しい世界に飛び込もう。サイエンスの未来をデザインするのはあなた!
議題は4つ。
「議題1:何のため、誰のための宇宙?」
「議題2:どんなものでも作れちゃって、いいの?」
「議題3:どこまで許せる?技術の転用」
「議題4:人と機械、わかれ目は?」
議題ごとに2人の東北大学学生ファシリテーターが、専門分野の枠を飛び越えてみなさんをナビゲートします!
少人数のグループでのディスカッションだから、ちょっとした疑問でもみんなで話し合ってみよう。
当日の様子
10月5日、東北大学の片平キャンパスにて第1回東北大学サイエンスカフェminiを開催しました。
東北大学サイエンスカフェminiは、東北大学サイエンスカフェの番外編として、学生が主体となって企画・運営するサイエンスカフェで、今回が記念すべき第1回目の開催です。
今回は、「未来のサイエンスデザイン会議」をテーマとして、コーディネーターとして医学系研究科の長神風二さんをお招きし、司会進行を担当して頂きました。 サイエンスカフェの特徴である「参加者が考え発言し議論する」というスタイルを重視して、講師の先生は呼ばず、議題を4つ用意し小さなテーブルに分かれて資料をもとに学生ファシリテーターと参加者でテーマについての議論を楽しむ、という形式としました。 各テーブルのようすを少しご紹介します。
「議題1:何のため、誰のための宇宙?」 では、宇宙開発の現状や今後の開発計画などの現状をふまえた資料をもとに、人は何のために宇宙へ行くのか?などいろいろな疑問を話し合いました。
「議題2:どんなものでも作れちゃって、いいの?」では、遺伝子や化学物質が自由にデザイン出来ることに対して危険はないのかどうか、今後どういった方向に科学は発展していくのかまで議論は及びました。
「議題3:どこまで許せる?技術の転用」では、意外にも身近である軍事技術の転用について、その前例の是非を考えたり今後の規制について意見を出し合ったりと盛り上がっていました。
「議題4:人と機械、わかれ目は?」では、機械はどこまで人に取って代われるのかをカーナビと人工義眼を例にとって話し合いました。人と機械の境界線について、機械の発展の今後についてなどバラエティーに富んだ議論が交わされていました。
時には議論が脱線したまま盛り上がったり、答えの見えない問題に全員が考え込んだりといった場面もありましたが、それもまた一つのサイエンスカフェの形であり楽しんで頂けたのではないかと思います。
アンケートには「様々な年代の人と話せて良かった」「こういった機会から未来の科学者が育っていくと思う」「科学者以外も科学のことを知る義務があると思った」などの意見があり、全体として参加者のみなさんには満足して頂けたようでした。科学について意見を交換し、議論をたたかわせることの楽しさ、意味、大切さを感じた方も多く、意義のあるサイエンスカフェだったのではないかと思います。
2009年3月には第2回東北大学サイエンスカフェminiも予定されています、興味を持ったという方はどうぞ足を運んでみて下さい。 詳細は本ホームページ上でお知らせします。
2008/10/30 東北大学サイエンスカフェボランティア 森 綾香
(写真撮影:同ボランティア 志賀岳希)