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電子スピンの量子的状態の光書き込み・光読み出しに初めて成功(量子インターフェースに道)

 JST基礎研究事業の一環として、東北大学電気通信研究所の小坂 英男 准教授らは、光の量子的重ね合わせ状態を半導体中の電子スピンに転写し、その重ね合わせ状態を光によってトモグラフィー測定することに世界で初めて成功しました。
  今回の研究成果は、電子の量子的状態を光子によって書き込んだり読み出したりすることが自在にできることを示したもので、固体による光量子インター フェースを実現する上で画期的な発見です。また、新たに考案した「電子スピントモグラフィー」と呼ぶ手法により、電子スピンをさまざまな方向に投影し、そ の量子的重ね合わせ状態を非破壊で観察することにも成功しました。これにより、光子 から電子スピンへの状態転写を直接的に証明することができました。
  本研究は、産業技術総合研究所の今村 裕志 主任研究員、仙台電波工業高等専門学校の力武 克彰 助教らの協力を得て行われ、本研究成果は、2009年2月5日(英国時間)発行の英国科学雑誌「Nature」に掲載されました。

 

プレスリリース(20090205.pdf

問合せ先: 小坂 英男(コサカ ヒデオ)東北大学電気通信研究所 准教授

〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
Tel:022-217-5072 Fax:022-217-5071
E-mail:kosaka@riec. (※...tohoku.ac.jp)

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