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第二回東北大学国際産学連携シンポジウムの開催報告

東北大学は、2月22日(月)、東京大手町サンケイプラザにて「第二回東北大学国際産学連携シンポジウム」を開催した。本学では、文部科学省産学官連携戦略展開事業「国際的な産学権連携活動の推進」の一環として昨年度より国際産学連携シンポジウムを開催しており、本年度は第二回目の開催となる。本年度のシンポジウムでは、国内外おける産学連携の現状に関する講演などと共に、世界リーディングユニバーシティを目指した本学の産学連携、さらに国際展開において中心的な役割を担う研究者よる事例報告を通じて、多研究領域における本学の国際研究競争力が、国内外の企業関係者等に向けて発信された。

はじめに本学 井上明久総長と文部科学省研究振興局 柳孝研究環境・産業連携課長より開会挨拶があり、続いて米国大使館 マーク・ウォール経済担当公使が「産学連携の促進における政府の役割-米国の視点」と題した基調講演を行った。ウォール公使は、新技 術の開拓と経済成長において国際産学連携は一つの鍵となると語り、協力的基盤の構築とオープン且つ競争的システムの発展に対する政府の役割が今後の日米両国の成功に必要不可欠であると述べた。その後、日本貿易振興機構(ジェトロ)の石井裕晶理事が「グローバル化時代の我が国の対外戦略」、サンゴバン・リサーチ上海のディター・リンホーファー代表が「サンゴバンにおける国際的な共同研究の取り組み」と題する招待講演を行い、聴講者は、各者の様々なデータや実例を交えた国内外の産学連携を取り巻く環境に関する発表に熱心に耳を傾けた。

シンポジウム後半では、本学において国際的視野を持って産学連携及び共同研究に取り組む研究者の最先端研究に関する講演が続いた。薬学研究科 寺崎哲也教授、医学系研究科 宮田敏男教授、学際科学国際高等研究センター 遠藤哲郎教授、金属材料研究所 千葉晶彦教授、原子分子材料化学高等研究機構 江刺正喜教授の五名がそれぞれの産学連携に根ざした研究活動や今後の国際展開に対する抱負などを語り、本学との共同研究の機会を模索する企業、研究機関関係者らの注目を集めた。

当日は、政府、経済、教育、海外、各諸機関の産学連携関係者、及び有識 者など約120名が集まり、本シンポジウムは盛況のうちに幕を閉じた。

東北大学では、今後も自学の国際産学連携業務の推進、更には日本国全体 の国際的な産学官連携事業の活性化への貢献に努めていくつもりである。

井上総長による開会挨拶

ウォール公使による基調講演

[問合せ先] 産学連携推進本部 国際連携部 TEL:022-217-6035

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