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食物を飲み込む蠕動機能を持つ人工食道(加齢医学研究所 山家智之教授)

かねて東北大学と、トキコーポレーション株式会社(社長 時枝直満)は、 食物を飲み込む機能を持つ新しい人工食道を共同開発してきており、この度、この新しい蠕動運動搬送技術の発明に至り、特許を申請し、成立させました(特許4486345 号)。

 

東北大学では、組織工学的な手法を用いて食道管を再生させる新しい再生医療の手術法の動物実験に成功し、食道管の再生を確認しています。しかしながら、再生されるのは食道の内膜だけで、筋肉組織の持つ蠕動機構は再生することができません。そこで、新しいナノテクノロジーを応用した形状記憶合金アクチュエータであるバイオメタルを用いた、食道管の蠕動機構の開発を行い、加齢医学研究所と、医学系研究科先進外科学の共同研究による動物実験で、体内における食物を飲み込む蠕動機能の再現に成功しました。

 

この成果の一部は、2010年5月にボルチモアで開催される米国人工内臓学会、および国際応用電 磁力学学会等で順次発表されます。

 

この蠕動機構は、人間の食道の動きを再現するものですが、人工臓器としての応用だけでなく、新し い原理の物質搬送装置として産業分野への幅広い応用も期待されます。

 

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[お問い合わせ先]

東北大学 加齢医学研究所心臓病電子医学分野

同大学院医工学研究科人工臓器医工学講座 教授 山家智之

仙台市青葉区星陵町4-1

電話:022-717-8513

E-mail:yambe*idac.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えて下さい)

 

トキコーポレーション株式会社

東京都大田区大森北3-43-15

石引力

E-mail:ishibikic*toki.co.jp (*を@に置き換えて下さい)

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