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第48期(2009年度)日本伝熱学会奨励賞を受賞(流体科学研究所 菊川豪太 助教)

本学流体科学研究所菊川豪太助教は、「自己組織化単分子膜における熱輸送特性の分子動力学的研究」に対し、2009年度(第48期)「日本伝熱学会奨励賞」を受賞しました。

本研究では、アルカンチオールによって構成される典型的な自己組織化単分子膜(SAM)とトルエン有機溶媒間の熱輸送特性を分子動力学(MD)シミュレーションを用いて解析し、界面垂直方向に温度勾配を課して1次元的な熱流束を与える非平衡分子動力学(NEMD)シミュレーションから、SAM修飾を行った界面とSAM修飾を行わない金基板-溶媒界面の界面熱抵抗を評価しました。その結果、SAM修飾を行った系の界面熱抵抗は、SAM修飾を行わない系の約5分の1程度となっていることが明らかとなりました。このことは、SAM修飾が固体界面の熱抵抗低減に有効に作用することを示す結果であり、工学応用上も新規熱デバイス等の開発に重要な基礎的知見を与えるものと考えられます。

 

[問い合せ先]
流体科学研究所 ミクロ熱流動 分子熱流研究分野
TEL:022-217-5252 E-mail: kikugawa*microheat.ifs.tohoku.ac.jp  (*を@に置き換えてください)

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