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アクチン重合促進分子の回転運動の可視化に成功

 アクチン線維は真核生物に普遍的に存在し、それが重合する力は細胞の運動や形づくり、細胞どうしのコミュニケーションに重要な働きをしています。アクチン重合促進分子の1つフォルミンファミリーは、渡邊教授らの細胞内蛍光単分子可視化を用いた以前の研究(2004年サイエンス誌に掲載)によって、アクチン線維の先端に結合したまま連続的にアクチンを重合し、高速で分子移動することが知られていました。今回、フォルミンファミリーの1つmDia1が、アクチン線維の二重らせん構造に沿って回転しながら線維を伸ばすようすを可視化することに成功しました。これは、アクチン重合が生む力と線維にかかるねじれの力の相互作用による細胞骨格制御を示唆する発見です。

 この成果は、渡邊教授と水野裕昭研究員が、京都大学医学研究科と共同で行った研究によるものです。本研究成果は、米国時間12月9日発行の科学雑誌「サイエンス」オンライン版(http://www.sciencexpress.org)に掲載されます。

 

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問い合わせ先

東北大学大学院生命科学研究科・単分子動態生物学分野

教授 渡邊 直樹 (わたなべ なおき)

電話番号:022-795-6693

Eメール:nwatanabe*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えて下さい)

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