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タッチがスイッチ、脳のエロスの源泉 ―ショウジョウバエの雄が雌に触ると、 雄特有の脳細胞が興奮して定型的な求愛行動を引き起こす―

 東北大学大学院生命科学研究科の山元大輔教授らの研究グループは、ショウジョウバエの雄だけに存在する脳細胞が、雌に触ることで興奮し求愛行動を引きおこすことを発見しました。ショウジョウバエの雄は、雌に触りフェロモンを感知することで、片翅を振るわせる求愛行動をすること、そして、その際にfruitlessという遺伝子が働いていることがわかっていました。今回の研究では、fruitlessが働いている細胞を人工的に興奮させることで求愛行動を引き起こせることを明らかにし、さらに興奮させる細胞を減らして行った結果、P1細胞という脳細胞が求愛を開始させる細胞であり、P2b細胞という脳細胞がその情報を運動系に伝えることが分かりました。さらに脳細胞の興奮を蛍光の変化で可視化するカメレオンを利用し、雄が前脚で雌を触ることで、P1細胞が興奮することを明らかにしました。今回の研究成果は、米国の科学誌Neuronの2月10日号に、掲載されます。

 

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(お問い合わせ先)

東北大学大学院生命科学研究科脳機能遺伝分野

教授 山元 大輔 (やまもと だいすけ)

電話番号: 022-217-6218

Eメール: daichan*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

 

(報道担当)

東北大学脳科学グローバルCOE

広報担当 長神 風二(ながみ ふうじ)

電話番号: 022-717-7908

ファックス: 022-717-7923

Eメール: f-nagami*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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