2011年 | ニュース
東日本大震災に対する総長メッセージ
第3報 平成23年3月25日
【皆様へのメッセージ】
このたびの東北地方太平洋地震では、多くの皆様からご支援お励ましをいただき感謝申し上げます。皆様におきましても、日々、大変な状態でかなりの疲労がおありのこととお察しいたします。
歴史上かつてない未曾有の大震災から2週間が過ぎました。一歩一歩ではありますが、東北大学も復興、そして一層の飛躍に向かって歩みだしています。
幸いなことに、本学キャンパス内では安全が確保され、人的な被害はありませんでした。地震発生直後から、大学病院では不眠不休で医療活動や被災地の診療応援に従事され、歯学研究科では身元確認活動に尽力され、サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターでは放射線モニタリングに専心されるなど、大震災にも負けずに奮闘しております。さらに少しでも被災された方々の支援をしたいという思いから、ボランティアとして活動している学生諸君の頑張りも聞いております。
このような時だからこそ、悲しみを希望に変えるべく、私ども東北大学は総力を挙げて地域社会に献身的に貢献すると同時に、英知を結集して災害復興、地域再生そして日本の未来を先導する研究に戦略的・組織的に取り組み、その成果を発信・実践してまいります。
もとより今回の大震災により本学の施設・設備等には被害があるものの、本学の機能、そして真価を発揮できる状況には十分あります。早急に教育研究基盤の整備を十全に図った上で、これまで以上に教育力、研究力、そして社会貢献力を発揮して飛躍できるよう邁進してまいりますので、あらためて皆様のご協力をお願い申し上げます。
第2報 平成23年3月19日
【東北地方太平洋沖地震について】
このたびの東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。被害を受けられた皆様の生活が1日も早く平穏に復することをお祈り申し上げるとともに、本学としても復旧及び地域支援に総力を尽くしてまいります。
本学では、地震発生直後に災害対策本部を設置し、まず学生・教職員等の安否確認とキャンパスの安全確認・確保に全力を挙げています。また、大学機能の維持・回復に向けて迅速な復旧対応に努めるとともに地域社会における貢献活動に取り組む一方、学位記授与式・入学式の中止、4月下旬までの休講を決定しました。4月からの学生受入れに関しても、後期日程試験の変更、手続き期限の延長など、できるかぎりの柔軟な対応を行っております。関係者には、大変ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げますとともに、ご理解をよろしくお願いいたします。
【学生諸君へ】
本学で学ぶ学生諸君一人ひとりの安否を心配し、その確認を行っています。また、確実な情報の把握に努め、本学のウェブサイトなどで随時本学からの最新情報を確認し、極めて慎重な行動をお願いいたします。休講期間中は、大きな苦難の状況を克服し自分自身に打ち克つための自学自習の時間としていただきたいと思います。
そして各人の心身の健康に十分留意しながら今後の学生生活に打ち込んでください。
【教職員の皆さんへ】
教員の方々には、研究活動の継続に注力することは重要ですが、学生の活動を指導・支援するとともに、教育研究基盤の回復や社会要請に応える震災支援に努めることを第一優先としての活動にしていただきたいと思います。
大学病院、医学系研究科、歯学研究科等からの医療活動、身元確認活動をはじめ、地震・津波や原子力発電所の状況への対応など、献身的に尽くされている関係者に深く感謝申し上げます。
職員の方々には、非常時優先業務(災害対応業務・最優先通常業務)をしっかり行っていただきたいと思います。
それぞれの立場で、未曾有の大災害に対し安全確保に留意しつつ、大学の一員としての積極的な行動・対応をお願いします。
第1報 平成23年3月15日
平成23年3月11日(金)に発生しました東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。また本学に対し、多くの皆様から物心両面にわたる心温まるお見舞いを頂戴し心より厚く御礼申し上げます。
現在、東北大学では学生及び職員の安否確認に全力を注ぎ安全確保を行うとともに、建物等の被害状況を把握し、大学機能の迅速な復旧に向けて全学一丸となって努めております。同時に、被災地域の救命活動と災害復旧に当たっても本学が持つ機能をフルに活かし全力を尽くしていく所存であります。
本学並びに被災地域の復興に向けて皆様方の引き続きのご支援とご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。
東北大学総長 井 上 明 久