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オプトジェネティクスによるてんかん発作モデルの開発-てんかん発作のメカニズムに光をあてる-

 東北大学大学院医学系研究科生体システム生理学分野の虫明元教授、神経外科学分野の冨永悌二教授、てんかん学分野の中里信和教授らのグループは、光感受性イオンチャネルであるチャネルロドプシンをラットの脳神経細胞に導入し、海馬に間欠的な光刺激を与えることで、極めて再現性の高いてんかん発作モデルを作成することに成功しました。光を利用しているため、てんかん発作が発生する過程の電気生理現象を直接観察し、てんかん発作の発生や伝播の様子を観察できます。この発作モデルを用いて、海馬におけるてんかん発作の発生に海馬長軸方向の情報伝達が重要であることを明らかにしました。このように光学と遺伝学を融合したオプトジェネティクスの方法を用いたてんかん発作の研究は、今後てんかんという病気の生成のメカニズム解明や、さらには新しいてんかん治療法の開発につながる画期的な成果として期待されます。
 本研究成果は、PLOS ONE誌電子版に掲載されました。

 

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【問い合わせ先】

東北大学大学院医学系研究科生体システム生理学分野
教授 虫明 元(むしあけ はじめ)
電話番号: 022-717-8073  
Eメール: hmushiak*med.tohoku.ac.jp(* を@に置き換えて下さい)

東北大学大学院医学系研究科神経外科学分野
助教 岩崎 真樹(いわさき まさき)
電話番号: 022-717-7230  
Eメール: epinetmi*gmail.com(* を@に置き換えて下さい)

(報道担当)
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
 長神 風二(ながみ ふうじ)
電話番号:022-717-7908
ファックス:022-717-8187
Eメール:  pr-office*med.tohoku.ac.jp(* を@に置き換えて下さい)
 

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