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精神疾患発症脆弱性の臨界期を示唆 早期の環境的介入が精神疾患の発症を予防する可能性

 東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授と郭楠楠(かく なんなん)研究員(現所属:マサチューセッツ総合病院)らは、神経新生を低下させる薬剤(メチルアゾキシメタノール酢酸、methylazoxymethanol acetate, MAM)で処理することにより統合失調症等に特徴的な感覚運動ゲート機構低下のモデルマウスを作製し、発達期のある限られた期間における発達異常が統合失調症様の症状を引き起こすことを証明しました。この結果は、統合失調症の「発達障害仮説」すなわち、幼少期までのなんらかの神経発達の障害により、青年期になって疾患が発症することと対応していると考えられました。さらに、このモデルマウスにおいて、臨界期に飼育環境を改良(環境強化)することにより、統合失調症様の症状が改善されることも明らかにしました。本研究成果は、米国神経科学学会誌Journal of Neuroscienceに掲載されました。


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【お問い合わせ先】
東北大学大学院医学系研究科・発生発達神経科学分野
 教授 大隅典子(おおすみ のりこ)
電話番号:022-717-8203
Eメール:osumi*med.tohoku.ac.jp(* を@に置き換えて下さい)

【報道担当】
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
 講師 稲田 仁(いなだ ひとし)
電話番号:022-717-7891
ファックス:022-717-8187
Eメール:pr-office*med.tohoku.ac.jp(* を@に置き換えて下さい)

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