2013年 | プレスリリース
チェリャビンスク空中爆発を引き起こした隕石落下の観測および回収隕石の宇宙化学的解析の結果について
東北大学大学院理学研究科地学専攻の中村智樹教授とアン・インスー博士は、チェリャビンスク空中爆発を引き起こした隕石を解析する国際コンソーティアム研究に参画し、隕石試料の同位体宇宙化学的解析を行いました。その結果、チェリャビンスク隕石を構成する元素のうち最も多い酸素の同位体比は、地球の岩石の組成と異なり小惑星起源のコンドライト隕石と同一であることがわかりました。さらにチェリャビンスク隕石は、小惑星探査機はやぶさが回収した小惑星「イトカワ」の微粒子とほぼ同一の酸素同位体組成であることを示しました。この結果からチェリャビンスク隕石がS型小惑星を起源とする物質であることが明らかになりました。本成果は2013年11月7日にサイエンス誌に掲載される国際共同研究による論文の一部として公表されます。
[問い合わせ先]
東北大学大学院理学研究科地学専攻
教授 中村智樹
TEL:022-795-6651
Email:tomoki*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)