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短期・長期記憶はそれぞれ独立した ドーパミン神経細胞群によって誘導される

東北大学大学院生命科学研究科の山方恒宏助教と谷本拓教授らの主導した国際チームは、ショウジョウバエにおいて短期記憶と長期記憶がそれぞれ異なる報酬伝達神経群によって誘導されていること、さらにこれらの神経群は共にドーパミンを神経伝達物質として用いますが、「甘み」や「栄養価」という異なる報酬成分を伝えていることを明らかにしました。また長期記憶を誘導する神経群のうち、単一の細胞タイプ(約10細胞)のみが長期記憶形成に必要であることを突き止めました。本成果は記憶の長期安定化における細胞内分子・生理メカニズムの解明に向けた重要な足掛かりとなるとともに、記憶障害の治療など医学的応用に向けたモデル系としての発展も期待されます。

本成果は、平成27年1月13日の米国科学アカデミー紀要『Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)』に掲載されました。

本研究は、文部科学省科学研究費補助金、倉田記念日立科学技術財団、及び内藤記念科学振興財団研究助成金の支援を受けて行われました。

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問い合わせ先

東北大学大学院生命科学研究科神経行動学分野
教授 谷本 拓(たにもと ひろむ)
助教 山方 恒宏(やまがた のぶひろ)
電話番号:022-217-6223
Eメール :hiromut*m.tohoku.ac.jp (谷本)
     yamagata*m.tohoku.ac.jp (山方)
     (*を@に置き換えてください)

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