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普通の金属にトポロジカルな性質を付与することに成功 -次世代省エネ電子機器の開発へ新たな道-

東北大学大学院理学研究科の佐藤宇史准教授、同原子分子材料科学高等研究機構の高橋隆教授、大阪大学産業科学研究所の小口多美夫教授、および同研究所の安藤陽一教授らの研究グループは、従来の物質とは全く異なる新しい状態をもつトポロジカル絶縁体と普通の金属を接合させることによって、普通の金属にトポロジカルな性質を付与する「トポロジカル近接効果」という新しい現象を発見し、質量のない高速のディラック電子をトポロジカル絶縁体の外に取り出すことに初めて成功しました。この成果は、次世代省エネルギー電子機器を支えるスピントロ二クス材料技術とその産業化に大きく貢献することが期待されます。

 本成果は、平成27年3月12日(英国時間)に、英国科学雑誌「Nature Communications(ネイチャーコミュニケーションズ)」オンライン版で公開されます。

参考図

トポロジカル絶縁体と絶縁体・金属の接合. 絶縁体との接合に比べて, 金属との接合はこれまで研究例が殆ど無い.

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学 大学院理学研究科
准教授 佐藤 宇史(サトウ タカフミ)
Tel:022-795-6477
E-mail:t-sato*arpes.phys.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東北大学 原子分子材料科学高等研究機構
教授 高橋 隆(タカハシ タカシ)
Tel:022-795-6417
E-mail:t.takahashi*arpes.phys.tohoku.ac.jp*を@に置き換えてください)

<報道担当>
東北大学 原子分子材料科学高等研究機構
広報・アウトリーチオフィス
Tel: 022-217-6146
E-mail: outreach*wpi-aimr.tohoku.ac.jp*を@に置き換えてください)

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