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"なにも無いこと(ゼロ)"が分かる ‐サルの大脳皮質にゼロを表現する細胞を発見‐

 私たちは"何もないこと(ゼロ)"をどうやって認識するのでしょうか?
 東北大学大学院医学系研究科の虫明 元(むしあけ はじめ)教授(生体システム生理学)、奥山 澄人(おくやま すみと)元助手(現:将道会総合南東北病院の脳外科医)らの研究グループは、サルを用いた実験で、脳に数の0(ゼロ)に強く反応する細胞があることを世界で初めて発見しました。今回の研究成果から、概念的なゼロという数学上特別な意味をもつ数が、人だけでなく霊長類にも脳に細胞として存在することが明らかになりました。本研究の成果は、霊長類が言葉や数字記号がなくてもゼロを認識できることを示唆し、我々人がどのように数を理解するか、そのメカニズムの理解につながると期待されます。
 この研究成果は、ネーチャーのオンライン雑誌サイエンティフィク・レポートオンライン版に5月22日午前10時(英国時間、日本時間5月22日午後18時)に掲載されました。本研究は、科学技術振興機構「CREST」、科学研究費補助金の支援を受けて行われました。

図1.数の加減操作課題

図2.2つのゼロの概念

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学大学院医学系研究科 生体システム生理学分野
教授 虫明 元(むしあけ はじめ)
電話: 022-717-8073
Email:hmushiak*med.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

将道会 総合南東北病院 脳神経外科
奥山 澄人(おくやま すみと)
電話: 0223-23-3151
Email: okuyama*med.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

【報道担当】
東北大学大学院医学系研究科・医学部 広報室
講師 稲田 仁(いなだ ひとし)
電話: 022-717-7891
Email:pr-office*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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