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テラヘルツ波で紙幣等の変造・損傷を非接触検出 非接触で紙幣等に貼付された極薄テープ等をイメージング

東北大学大学院工学研究科の小山裕教授の研究グループは、光と電波の両方の特徴を併せ持つ新しい光「テラヘルツ波」の光源を独自に開発し、それを用いて、紙幣等に貼付されたごく薄いテープ(髪の毛の半分から1/4程度)を高速に非接触で検出する技術の開発に成功しました。

紙幣等の変造や損傷修復のために、ごく薄い樹脂テープ貼付が行われることがあり、これらの検出には、現在主に接触式の段差計測によって行われるのが一般的な方法です。しかし接触式であるため、極薄テープ検出に限界があり、検査速度にも制限が生じており、場合によっては紙幣等の損傷を招く場合もあります。

今回、我々の研究グループでは独自の電子デバイステラヘルツ光源及びレーザーテラヘルツ光源を開発し、非接触でごく薄い貼付されたテープ等を検出することに成功しました。

本研究成果は、テラヘルツ光の人体に安全でありながら、紙幣や樹脂等には高い透過性を示す特徴を十二分に活かした「キラーアプリケーション」の一つであり、この成果により紙幣等の変造検出等の事務実務分野で世界中に普及する可能性が広がりました。

本研究は、ローレルバンクマシン株式会社との共同研究の一環であり、成果の一部は2015年8月に韓国釜山で開催された2015 CLEO(Conference on Lasers and Electro-Optics) Pacific Rim Conference等で発表されました。

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問い合わせ

東北大学大学院工学研究科 知能デバイス材料学専攻
教授 小山 裕(オヤマ ユタカ)
TEL/FAX: 022-795-7327
E-mail: oyama*material.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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