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蔵王山周辺で人工地震地下構造探査を実施

東北大学大学院理学研究科地震・噴火予知研究観測センター三浦哲教授(災害科学国際研究所兼務)らの研究グループでは、蔵王山の火山活動の理解と火山災害の軽減に向けた基礎的データの取得を目的として、蔵王山周辺において人工地震を用いた地下構造探査を実施します。この構造探査は、平成25年11月に科学技術・学術審議会により建議された「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」に基づき、全国の大学が参加して行うものです。蔵王山の地下構造を詳細に調べることにより、火山性地震の震源決定の高精度化や地下の熱水分布の解明など、蔵王山の火山活動・活動推移把握に不可欠な情報を得ることが出来ます。

詳細(プレスリリース本文)PDF

図1. 人工地震構造探査計画の震源及び観測点配置。
赤四角が臨時地震観測点、黄色四角(S1及びS2)が人工地震源の位置を示します。発破点S1からの地震波を東西の測線で観測することにより、その断面における地下構造を推定します。また、発破点 S2からの地震波を火山活動域である山頂の南北で観測することにより、熱水分布などを推定します。

図2.人工震源の構造および実施の様子。
人工震源は発破孔の孔底でダイナマイトを爆破させます(左図)。発破のエネルギーを効率的に地震波に変換し、地表への爆破音の伝達を軽減するため発破孔には水を充填します。発破の際には、水の噴出は起きるものの(右図)、震動や音は、発破点から数百m以遠では人体に感じられない程の微弱なものになります。

問い合わせ先

東北大学大学院理学研究科
地震・噴火予知研究観測センター
教授 三浦 哲(みうら さとし)
電話:022-225-1950
E-mail:miura*aob.gp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東北大学大学院理学研究科
地震・噴火予知研究観測センター
准教授 山本 希(やまもと まれ)
電話:022-225-1950
E-mail:mare*aob.gp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東北大学大学院理学研究科
特任助教 高橋 亮(たかはし りょう)
電話:022−795−5572
E-mail:r.takahashi*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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