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サイバー救助犬 カメラやGPSで情報送信 ―災害時の人命救助に貢献

未来科学技術共同研究センター大野和則准教授の研究グループは、災害救助犬の探査活動をセンサで記録し、オンラインで遠くにいる複数の人が探査活動を共有する方法を研究開発しています。

災害救助犬は、鋭敏な嗅覚で瓦礫に埋もれている被災者を発見し、吠えることで被災者の位置を知らせます。探査中の犬の見ている映像には、被災者発見に繋がる様々な情報が写っています。私達のグループでは、中型・大型の災害救助犬が装着できる行動計測スーツを開発しました。スーツに搭載されているカメラやGPSや慣性センサなどで犬の見ている風景や、探査活動を記録します。災害救助犬のハンドラーや、災害対応本部にいる救助隊員は、犬の見ている映像を手元のタブレットPCの画面で確認することで、瓦礫の中で犬が発見した被災者の状態など離れた場所から確認することができます。また、探査軌跡から、発見した被災者の正確な位置を特定し、他のグループと情報共有が行えるようになります。

本研究開発により、これまで従事者の経験に頼るところが大きかった災害救助の現場での活動を客観的に可視化しその効果をより高められる上に、人(ハンドラー)や生き物(救助犬)とロボット技術との新たな融合と応用展開にも発展していくことが期待されます。

※本研究は本学の動物実験専門委員会の承認の下に行っています。

サイバー救助犬ゴン太1

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関連情報

研究協力
NPO日本救助犬協会(NPO Japan Rescue Dog Association)
http://www.kinet.or.jp/kyujoken/外部サイトへ
https://www.facebook.com/jrda.search.rescue/外部サイトへ

謝辞
日本学術振興会 科学研究費若手A(JSPS Grant-in-Aid for Young Scientists(A))
CREST「膨大なマルチメディアデータの理解・要約・検索基盤の構築」
ImPACT タフロボティクスチャレンジ(ImPACT Tough Robotics Challenge)

問い合わせ先

未来科学技術共同研究センター
准教授 大野和則
TEL:022-795-7025
E-mail:kazunori*rm.is.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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