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金属用3Dプリンターを用いた、引張強度と耐食性に優れたハイエントロピー合金の積層造形技術を開発

従来比1.2倍の引張強度と1.7倍の孔食電位を備えた、複雑な形状部品の試作に成功

株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭)、および、国立大学法人東北大学(総長:里見 進)は、金属用3Dプリンターを用いた、強度と耐食性に優れたハイエントロピー合金(HiPEACE)の積層造形技術を開発しました。従来の手法で金属用3Dプリンターを使用して製造した場合と比較して、1.2倍の引張強度である1300MPaと耐食性の指標である孔食電位が1.7倍である0.85 V vs Ag/AgClを備え、組成ムラが無く、均質で複雑な形状の部品を製造することが可能です。今回開発した技術を適用し、複雑な形状を有する部品の試作に成功しました。強度と腐食耐性が要求される化学プラントなどの設備用の部品を製造する際に本技術を用いることで、設備の長寿命化や稼働率向上に寄与します。

本成果は、2月14日から18日に米国テネシー州で開催される国際学会TMS (The Minerals, Metals & Materials Society) 2016にて発表する予定です。

試作造形に成功した複雑な形状を有する羽根車

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問い合わせ先

〈研究に関すること〉
東北大学金属材料研究所 加工プロセス工学研究部門
教授 千葉 晶彦
Tel:022-215-2115 
E-mail:a.chiba*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

〈報道に関すること〉
東北大学金属材料研究所 情報企画室広報班
横山 美沙
Tel:022-215-2144
E-mail:pro-adm*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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