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舌下免疫療法の仕組みを解明‐口腔(こうくう)樹状細胞の関与を発見、アレルギー治療への応用に期待‐

 日本学術振興会特別研究員(PD)の田中志典博士と東北大学大学院歯学研究科口腔分子制御学分野の菅原俊二教授らのグループは、花粉症などアレルギー疾患の根本的な治療法として注目されている舌下免疫療法の仕組みを明らかにしました。
 舌下免疫療法は舌の下の粘膜からアレルギーの原因物質(抗原)を吸収させ症状の改善を図るアレルギー治療法ですが、その詳しい仕組みは分かっていませんでした。本研究では、口の中の粘膜に存在する抗原提示細胞の一種である樹状細胞が、舌の下に入れた抗原をリンパ節まで運んで、免疫を抑える働きをもつ制御性T細胞を誘導し、アレルギー症状を抑制することを明らかにしました。本研究は、舌下免疫療法の効果を増強するための重要な基礎研究であり、今後の応用が期待されます。
 本研究成果は平成28年5月11日に国際粘膜免疫学会学術誌Mucosal Immunology電子版に掲載されました。

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問い合わせ先

東北大学大学院歯学研究科
教授 菅原 俊二(すがわら しゅんじ)
電話:022-717-8320
E-mail:shunji.sugawara.d5*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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