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細胞が"プラズマ"を感受する機構を新たに発見 プラズマ医療(癌治療・低侵襲止血・遺伝子導入)の発展に大きな一助

佐々木渉太(東北大学大学院工学研究科大学院生、日本学術振興会特別研究員)、神崎展(東北大学大学院医工学研究科准教授)、金子俊郎(東北大学大学院工学研究科教授)の研究グループは、大気圧ヘリウムプラズマの電子反応場を活用することによって、周辺大気を原料として液中に作りだした不安定な化学的活性種が、細胞膜の一過性受容器電位(Transient Receptor Potential;TRP)チャネルを活性化し、生理的なカルシウムイオン(Ca2+)の細胞内流入を誘発することを突き止めました。

今回の発見は、これまで欠如していたプラズマの作用機序を理解するための新たな視点を与えるものであり、プラズマ医療科学の発展に大きく寄与するものと期待されます。

この研究成果は、2016年5月12日付(英国時間)で「Scientific Reports(オンライン版)」に掲載されました。また、本研究は、科学研究費補助金新学術領域研究「プラズマ医療科学の創成」、日本学術振興会特別研究員奨励研究費および知と医療機器宮城県創生エリアの補助を受けて実施されました。

プラズマ照射によるTRPチャネル活性化のイメージ図

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学大学院工学研究科電子工学専攻
教授 金子俊郎
電話番号:022-795-7116
E-mail:kaneko*ecei.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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