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高温環境への適応には、概日リズムと代謝の両方に関わる遺伝子が重要であることを、キューバのアノールトカゲを用いて検出

トカゲなどの外温性脊椎動物は高温側への適応進化に制限があることから、温暖化によって多数の種が絶滅すると予測されており、トカゲ類の温度適応進化の気候の解明はトカゲ類の保全に重要です。キューバ島には、65種のアノールトカゲが生息し、幹・枝先・樹冠・草地などの生息地構造に分かれて生息するだけでなく、森林内部(低温)、林縁部(中温)、開放環境(高温)という異なる温度環境に適応分化することで共存しています。本研究では、それら異なる温度環境に生息する3種のアノールトカゲを用いて、網羅的遺伝子発現量解析を行いました。その結果、活動時間帯と温度耐性など両方に影響する遺伝子が、低温環境から高温環境への進化に関係している可能性を示唆しました。
 本研究の成果は、Molecular Ecology電子版に掲載されました。

異なる温度環境に生息する3種のアノールトカゲ

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問い合わせ先

〈研究に関すること〉
東北大学大学院生命科学研究科
教授 河田雅圭
電話:022-795-6688
Eメール:kawata*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
http://meme.biology.tohoku.ac.jp/klabo-wiki/(研究室)

〈報道に関すること〉
東北大学大学院生命科学研究科広報室
高橋さやか
電話:022-217-6193
Eメール:lifsci-pr*ige.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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