本文へ
ここから本文です

史上最大の生物大量絶滅の原因を解明 ―地球規模の土壌流出と浅海無酸素化―

 東北大学大学院理学研究科地学専攻の海保邦夫教授のグループは、約2億5200万年前の生物の史上最大の大量絶滅時に地球規模の土壌流出が起きて、浅海の無酸素事件を引き起し、生物の大変革を起こしたことを、堆積岩中の有機分子分析により解明しました(図)。  

 2億5200万年前の生物の大量絶滅については、地球温暖化と海洋深部の無酸素化に加え、陸上植生崩壊による土壌流出も重要な役割をしていることを示しました。大規模火山活動から陸海の大量絶滅にいたるプロセスの大要が見えて来たと言えます。

 本研究の成果は平成28年8月8日(英国時間)付けでHeliyon誌に掲載されました。

図 巨大火山活動が成層圏エアロゾルを形成、気候変動を起こし、陸上植生の崩壊と土壌流出事件を起し、浅海無酸素事件により、1段階目の海の絶滅、その後、火山活動による大気温室効果ガスの増加により、極端温暖化、海洋酸性化、海洋無酸素状態のピークにより2段階目の海の絶滅が起きた。(C)海保邦夫

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学大学院理学研究科地学専攻
教授 海保 邦夫(かいほ くにお)
電話:022-795-6615
E-mail:kaiho*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

<報道に関すること>
東北大学大学院理学研究科
特任助教 高橋 亮(たかはし りょう)
電話:022-795-5572、022-795-6708
E-mail:sci-pr*mail.sci.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

このページの先頭へ