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糖アルコールからオレフィンを合成する触媒の開発

 東北大学大学院工学研究科の中川善直准教授、冨重圭一教授らの研究グループは、バイオマスから生産される糖アルコールを水素還元し、炭素-炭素二重結合を含む化学原料に高収率で変換する高性能な触媒を開発しました。バイオマス由来の化成品創出により二酸化炭素排出削減に貢献することが期待されます。

 開発した触媒は、酸化セリウムに金とレニウムを担持したもので、グリセリンからはファインケミカル原料として重要なアリルアルコールを、エリスリトールからは合成ゴム原料として重要なブタジエンを合成できます。還元剤として安価な水素を使用し、触媒は固体で生成物との分離が容易であり、また活性低下なく再利用も可能です。

 この成果は2016年8月23日付で米国化学会発行の学術雑誌ACS Catalysis電子版に掲載されました。本研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業・先端的低炭素化技術開発(ALCA)課題「微生物変換と触媒技術を融合した一環工業プロセス」(研究代表:株式会社ダイセル・新井隆)の一部として行われました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学大学院工学研究科
准教授 中川 善直
TEL:022-752-2223
E-mail:yoshinao*erec.che.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

教授 冨重 圭一
TEL/FAX:022-795-7214
E-mail:tomi*erec.che.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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