2017年 | プレスリリース・研究成果
シンポジウム「歴史をつなぐ、人をつなぐ―旧気仙郡における被災史料保全活動―」(3/4開催)
このたび、東北大学災害科学国際研究所は、大船渡市において、シンポジウム「歴史をつなぐ、人をつなぐ―旧気仙郡における被災史料保全活動―」を開催いたします。
6年前の東日本大震災によって岩手県沿岸南部の都市は大きな被害を受けました。かつて気仙郡と呼ばれていた頃の歴史や文化を示す様々な歴史資料が被災し、消滅の危機にありました。こうした被災史料を救うため、震災直後から全国各地から様々な人々が駆けつけて歴史資料のレスキュー活動を実施しました。また、今日もなお各地で続けられている保全作業の中で、大船渡市や釜石市の新しい歴史の側面が見えてきました。このシンポジウムでは、被災史料のレスキュー活動や保全作業、さらにそこから見えてきた旧気仙郡の新たな歴史について、実際に作業に携わっている報告者がその活動内容を報告します。
日時:平成29年3月4日(土)13時00分~16時00分
会場:大船渡市魚市場多目的ホール
(岩手県大船渡市大船渡町字永209)
対象:一般向け(参加申込 不要)
次第:13:00 開場・挨拶 蝦名裕一(東北大学災害科学国際研究所・准教授)
13:10-13:30
報告①奥村弘(神戸大学大学院人文学研究科、歴史資料ネットワーク代表)「東日本大震災と史料保全ネットワーク」
13:30-13:50
報告② 金野聡子(紙本・書籍修復士)
「大船渡市の被災した個人所蔵資料救済処置」
13:50-14:10
報告③ 大林賢太郎(京都造形芸術大学歴史遺産学科・教授)
「京都造形芸術大学における被災史料の保存処置と修復」
14:20-14:40
報告④ 小野塚航一・加藤明恵(神戸大学大学院人文学研究科)
「佐々木家資料クリーニング作業の経過と今後の展望」
14:40-15:00
報告⑤ 川内淳史(神戸大学大学院人文学研究科・特命講師)
「大船渡市湾開発と地域社会―被災史料からみる大船渡の近代―」
15:00-15:20
報告⑥ 熊谷誠(三陸ジオパーク推進協議会)
「唐丹村文書の保全活動と昭和三陸地震津波」
15:20-15:40
報告⑦ 佐々木啓(茨城大学人文学部・准教授)
「唐丹村文書から何がわかるのか―兵事史料を中心に」
15:50-16:25
パネルディスカッション
16:30 閉会
主催:東北大学災害科学国際研究所共同研究助成「岩手県沿岸部における災害史料の整理・アーカイブと災害研究」研究グループ(代表 奥村弘)
共催:歴史資料ネットワーク
NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク
三陸ジオパーク推進協議会
科学研究費補助金基盤研究S「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立―東日本大震災を踏まえて」研究グループ
防災・減災から都市レジリエンス学の構築「記憶継承による災害文化形成に向けた文理融合研究―災害史料を活用して―」研究グループ
問い合わせ先
東北大学災害科学国際研究所災害文化研究室
担当:蝦名
TEL・FAX:022-752-2146
E-mail:ebin*irides.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)