2017年 | プレスリリース・研究成果
新機構を備えた複腕建設ロボット ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジによる新しい災害対応重作業ロボットの開発
研究成果のポイント
- 従来の油圧ショベルは災害現場で求められる多様な作業に対応することが困難という課題があった。
- 2重旋回・複腕機構の採用により、多様な作業へ適応性が高く、かつ、災害対応で必要な重作業が可能なロボットを開発。
- 掘削モードや把持モードに形状変更が可能で、対象物を柔らく掴むこともできる建設ロボット用多指ハンドを開発。
概要
内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジ研究開発課題「災害対応建設ロボットの開発」(研究開発課題責任者:大阪大学大学院工学研究科 大須賀 公一 教授、プログラム・マネージャー:東北大学大学院情報科学研究科 田所 諭 教授)において、大阪大学大学院工学研究科 吉灘 裕 特任教授(常勤)、東京工業大学工学院 鈴森 康一 教授らは、2重旋回機構を用いた複腕の災害対応重作業ロボット(建設ロボット)を開発しました(図)。
本ロボットは2本の腕を持っています。複数の腕を持つ重機械は、これまでにもいくつかの開発事例がありますが、本ロボットで採用した2重旋回・複腕機構は、従来の複腕重機の課題を解決し、また複腕の活用範囲を大幅に拡張することができます。
現在、プロトタイプを用いてフィールドでの実験を開始しており、また本研究開発で開発を進めている主な要素技術をロボットに搭載して、開発コンセプトに描いた建設ロボットの実現を目指しています。
図 2重旋回・複腕ロボット
問い合わせ先
(研究に関すること)
永谷 圭司(ながたに けいじ)
未来科学技術共同研究センター 准教授
Tel: 022-795-4317
E-mail: keiji*ieee.org(*を@に置き換えてください)
昆陽 雅司(こんよう まさし)
大学院情報科学研究科 准教授
Tel: 022-795-7025
E-mail: konyo*rm.is.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
大学院情報科学研究科総務係
Tel:022-795-5813
Fax:022-795-5815
E-mail: is-somu*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)