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音波を用いて銅から磁気の流れを生み出すことに成功-磁石や貴金属を必要としない磁気デバイス開発へ-

 慶應義塾大学大学院理工学研究科の小林大眞(こばやしだいま・修士課程2年)、理工学部の吉川智英(2017年3月卒業)、能崎幸雄教授、東北大学金属材料研究所の井口亮助教(当時。現 物質・材料研究機構研究員)、齊藤英治教授、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構先端基礎研究センターの松尾衛研究員(当時。現 東北大学材料科学高等研究所研究員)、前川禎通センター長らは、銅に音波を注入することによって電子の持つ磁気の流れ「スピン流」を生み出すことに成功しました。本研究で実証された新しいスピン流生成法によって、磁石や貴金属を必要としない省エネルギー磁気デバイスの実現が期待されます。

 本研究成果は、米国物理学会誌「Physical Review Letters」に、8月16日(現地時間)付けでオンライン掲載されました。また、同誌に掲載された記事の中で特に重要かつ興味深い成果であるとしてEditors' Suggestion(注目論文)にも選ばれました。

図(a) SAWフィルター素子の構造、(b) レイリー波による交流スピン流生成、(c) 交流スピン流による磁気量の変化とレイリー波振幅の減衰、(d) 磁気量変化の発生によるレイリー波の振幅減衰量

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問い合わせ先

<研究に関すること>
東北大学材料科学高等研究所/金属材料研究所
教授 齊藤 英治
Tel:022-217-6238
Fax:022-217-6395
E-mail:eizi*imr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

<報道担当>
東北大学材料科学高等研究所
広報・アウトリーチオフィス 清水 修
Tel:022-217-6146
E-mail:aimr-outreach*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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