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シナプスの位置を規定する因子の発見 細胞内のトラックの鍵がシナプスの場所を決める

発表のポイント

  • シナプスは脳内の決まった位置に形成されるが、そのメカニズムはわかっていない
  • BORC(ボルク)とよばれるタンパク質複合体が、シナプスの位置を決める
  • BORCは、シナプスの材料を正しい位置まで輸送するために必要である
  • BORCは、シナプスの材料を輸送するトラックの役割をするタンパク質であるKIF1Aの鍵として働く

概要

 神経細胞同士は、シナプスと呼ばれる構造によって情報をやりとりすることで回路を作ります。脳内では、シナプスがほぼ決まった場所に形成されることが知られています。シナプスが正しい位置にできないと、てんかんなどの脳の病気の原因となります。

 東北大学学際科学フロンティア研究所の丹羽伸介助教らのグループは、スタンフォード大学と共同で、BORC(ボルク)と呼ばれる複合体がシナプスの位置を規定する因子であることを発見しました。研究成果は、カレントバイオロジー誌(Cell Press)の電子版に8月17日付で掲載されました。

図 細胞内のトラックKIF1Aが神経伝達物質やシナプスの材料を正しい位置まで輸送するメカニズム

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関して)
東北大学 学際科学フロンティア研究所/大学院生命科学研究科
助教 丹羽伸介
電話:022-217-6195
E-mail:shinsuke.niwa.c8*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関して)
東北大学学際科学フロンティア研究所
URA 鈴木一行
電話:022-795-4353
E-mail:suzukik*fris.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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