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伝統的日本食は長寿に有効である~現在の日本食と過去の日本食の比較試験より~

 東北大学大学院農学研究科食品化学分野の都築毅准教授らのグループは、現在の日本食と過去の日本食の比較試験により1975年頃の日本食は長寿や健康維持に有効であることを見出しました。
 日本は世界が認める長寿国であり、日本人の食事である「日本食」の高い健康有益性がその理由の1つと考えられています。以前、研究グループは、現代と過去の日本食をマウスに摂取させ、最も健康有益性の高い日本食の同定を試みたところ、1975年頃の日本食は内臓脂肪の蓄積を抑制し、加齢に伴う脂質代謝調節機能の低下を抑制し、高い健康有益性を持つことを明らかにしました。そして本研究では、日本食がマウスの寿命や脳の学習記憶能に与える影響を検討し、現代の日本食に比べて1975年頃の日本食は長寿に有効であることを認め、加えて学習記憶能の維持にも有効であることを見出しました。以上より、1975年頃の日本食は老化を遅延し、長寿に有効であることが考えられました。
 本研究の成果は、現代の食生活を見直し健康に加齢し、個人のQOL(quality of life)を向上させるための重要な手掛かりになると考えられます。
 本研究結果は、日本農芸化学会2014年度大会(東京、3月28日 一般講演2B04p20)や日本薬学会第134年会(熊本、3月29日 一般シンポジウムS34)で発表予定です。(シンポジウムは終了しました。)

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学大学院農学研究科 食品化学分野
准教授 都築 毅(つづき つよし)
電話番号:022-717-8799
Eメール:tsudukit*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

博士研究員 本間 太郎(ほんま たろう)
電話番号:022-717-8799
Eメール:thonma*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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