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被災地はいま ~米国国立科学財団(NSF)が被災地を視察~

米国国立科学財団(NSF)のメンバーが9月3日(水)に東北大学を訪れ、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)のアブドル・ムハリ研究員とともに被災地を視察しました。

一行が訪れたのは、仙台市荒浜地区と名取市閖上地区。はじめに訪れた仙台市立荒浜小学校では、津波が校舎の2階まで到達したこと、校舎に残った生徒や教職員、避難してきた住民などが屋上などに避難して助かったものの、あたり一面が水没してしまい孤立してしまったこと、食料や水などがわずかしかない中、2日半にわたって救助を待っていたことなどが、ムハリ研究員から説明されました。

当日の様子

仙台市立荒浜小学校

当日の様子

右から アブドル・ムハリ研究員(IRIDeS)、アラン・カトラー氏(米国上院歳出委員会)、アンソニー・ギブソン氏(NSF)、ケリーナ・クレッグ- ヘンダーソン氏(NSF)

また、荒浜の深沼海岸近くでは震災前の写真と現在の様子を見比べ、津波により松林がすっかり消失してしまったことに驚きを隠せない様子でした。 

当日の様子

沼海岸近くで説明を受ける一行

当日の様子

震災の時刻で止まったままの閖上中学校の時計

名取市の閖上地区では、14名の生徒が犠牲になった閖上中学校や、日和山(ひよりやま)を訪れました。 日和山(標高6.3m)には震災前には神社があったものの、津波が山全体をも襲い神殿や鳥居が流失、頂上にあった石碑は2キロ先まで流されたこと、また、その石碑には「地震があったら津波に用心」との警告が書かれていた事などが説明されました。

当日の様子

日和山

当日の様子

津波で流された石碑について説明を受ける一行

被災地の視察を終え、NSFのアンソニー・ギブソン氏は「悲しい出来事だが、実際に自分の目で被災地を見ることができて良かった。また被災地の整備が思ったよりも進んでいることに驚いた。」とコメント、同ケリーナ・クレッグ - ヘンダーソン氏も「今回、被災地の状況を見て色々なことを知り、非常に有益だった。」と述べました。

(取材:総務企画部広報課 藤村由紀子)

問い合わせ先

国際交流課
TEL 022-217-4844

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