本文へ
ここから本文です

ボソンピークの謎に迫る ~ガラスにおける過剰な振動状態密度の新たな知見~

東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻の中村健作氏(博士課程後期3年)、高橋儀宏准教授、藤原 巧教授は、フレスノイトと呼ばれるケイ酸塩鉱物と同じ組成のガラスの低温比熱測定を実施し、結晶とガラスの異なる状態間であっても低温過剰比熱の特徴が極めて類似していることを見出しました。これは低温過剰比熱にとって物質の密度差が重要な因子であることを意味し、フレスノイトと同一組成の結晶―ガラス間において過剰な状態密度も類似性を示すと考えられます。このことはガラスの未解明現象とされるボソンピークの理解に大きな進展をもたらす成果と期待されます。

本研究成果は、英国オンライン科学誌「Scientific Reports」(10月6日)に掲載されました。

問い合わせ先

東北大学工学研究科・工学部情報広報室
Tel/Fax: 022-795-5858
E-mail: eng-pr*eng.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

<研究に関すること>
高橋 儀宏(タカハシ ヨシヒロ)
東北大学大学院工学研究科 応用物理学専攻 准教授
Tel: 022-795-7965
E-mail: takahashi*laser.apph.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

藤原 巧(フジワラ タクミ)
東北大学大学院工学研究科 応用物理学専攻 教授
Tel: 022-795-7964
E-mail: fujiwara*laser.apph.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

このページの先頭へ