本文へ
ここから本文です

青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見~新たな害虫防除技術の開発に期待~

東北大学大学院農学研究科の堀雅敏准教授の研究グループは、青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見しました。紫外線の中でも波長が短いUVCやUVBは生物に対して強い毒性をもつことが知られています。しかし、比較的複雑な動物に対しては、長波長の紫外線(UVA)でも致死させるほどの強い毒性は知られていません。

一般的に、光は波長が短いほど生物への殺傷力が強くなります。よって、紫外線よりも波長の長い可視光が昆虫のような動物に対して致死効果があるとは考えられていませんでした。さらに、この研究で、ある種の昆虫では、紫外線よりも青色光のほうが強い殺虫効果が得られること、また、昆虫の種により効果的な光の波長が異なることも明らかになりました。本研究成果は青色光を当てるだけで殺虫できる新たな技術の開発につながるだけでなく、可視光の生体への影響を明らかにする上でも役立つと考えられます。

この成果は、2014 年12月9日に英国Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学大学院農学研究科
担当:准教授 堀 雅敏
   大学院博士後期課程 渋谷和樹
電話番号:022-717-8840、022-717-8842
Eメール:hori*bios.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

このページの先頭へ