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東北みらいプロジェクトレクチャーシリーズ「光技術 革新と進化がもたらす社会」を開催しました

平成27年1月31日(土)東北大学百周年記念会館川内萩ホールにおいて、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)、秩父重英教授(本学多元物質科学研究所)及び中沢正隆教授(同電気通信研究機構長、同電気通信研究所)、3名による講演会、東北みらいプロジェクト(東北大学・河北新報社)主催レクチャーシリーズ「光技術 革新と進化がもたらす社会」を開催しました。

はじめに、中村修二教授の共同研究者でもある秩父重英教授の講演では、「光を放つ半導体」と題し、この後に続く二人の講演者及び光通信発祥の地としても知られる東北大学の研究について、中高生や一般向けにわかりやすくお話ししていただきました。

次に、中沢正隆教授の講演では、「光通信技術はどこまで進化するのか」と題し電気通信研究所から生まれた、八木・宇田アンテナやマグネトロン、磁気テープや光通信の3要素など、歴史的発明を紹介したほか、光通信の最前線と将来展望をお話ししていただきました。

秩父重英教授による講演

中沢正隆教授による講演

続いて、中村修二教授の特別講演では、「窒化インジウムガリウム青色LEDと紫色半導体レーザー」と題し、青色LEDの基本的な構造と発光原理を説明いただいたほか、青色LED発明までの苦労を語っていただきました。時にユーモアを交えた軽妙な語り口に会場は大いに盛り上がりました。最後に若い世代へ、「本当に自分の好きなことを見つけて一生懸命勉強してほしい。欧米では博士号が大変重要。これからグローバル化が加速するので、博士号を取得してどんどん外国に出て頑張ってほしい」と語りました。

2014年ノーベル物理学賞受賞の中村修二教授による特別講演

来場者の質問に答える中村修二教授と秩父重英教授

3名の講演後、当日来場した児童、生徒及び学生から募った質問に、中村教授、秩父教授からお答えいただきました。大学生からの「科学者にとって必要な素質とは?」という質問に対し、中村教授は、「人それぞれなので何が良いとは言えないが、一番大事なのは探究心。研究の謎解きが好きで、科学者になった。小さな頃から色々な問題を自分なりに解くのが好き。自分の頭で考えた方が楽しい。」と語りました。

また、「いつも私はどん底まで行って苦労して、「それ以上のどん底はない」と苦労をエネルギー源にして研究に打ち込んできた。皆さんも、東日本大震災での苦労をぜひエネルギー源にして頑張って欲しい。」と東北に対するメッセージをいただきました。

講演会の最後には、約750名の来場者とともに記念撮影を行いました。

来場者との記念撮影

問い合わせ先

総務企画部広報課
TEL 022-217-4977


関連動画

2014ノーベル物理学賞受賞 中村修二教授インタビュー(YouTube東北大学チャンネル)

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