本文へ
ここから本文です

原子層高温超伝導体を開発 -究極の超伝導ナノデバイス実現へ道-

東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の高橋隆教授、および同大学院理学研究科の中山耕輔助教らの研究グループは、鉄(Fe)とセレン(Se)からなる原子層超薄膜において高温超伝導を発現・制御することに成功しました。今回の研究は、原子数個からなる原子層超薄膜において60K(-213°C)を越える高温超伝導を発現させ、その超伝導転移温度を精度良く制御する方法を確立したものです。この成果は、様々な新しい量子効果が期待される2次元電子系における超伝導発現機構の解明を進めるのみならず、応用の立場からは、原子レベルのサイズを持ち超高速・省エネルギーで動作する究極の超伝導ナノデバイスの実現に大きく道を拓くものです。

本研究成果は、平成27年6月1日(英国時間)に、英国科学誌 Nature Materials(ネイチャー マテリアルズ)のオンライン速報版で公開されました。

鉄セレン原子層薄膜の構造

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究内容について)
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)
教授 高橋 隆
TEL:022-795-6417
E-mail:t.takahashi*arpes.phys.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東北大学大学院理学研究科物理学専攻
助教 中山耕輔 
TEL:022-795-6477
E-mail:k.nakayama*arpes.phys.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道担当)
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)
広報・アウトリーチオフィス
TEL:022-217-6146
E-mail:outreach*wpi-aimr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

このページの先頭へ